露地栽培全体

2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年
2016年 2017年
年  月 最低気温 最高気温 最低気温0度
以下の日数
最高気温30度
以上の日数
最低平均
気温
最高平均
気温
雨の日数 雨の連続
日数
降水量(月) 備考
2014年1月 -2.7 16.5 12 1.31 10.68 62
2014年2月 -1.1 19.6 2.34 10.00 15 84.5
2014年3月 -2.3 22.6 4.53 14.31 16 123.5
2014年4月 1.4 23.3 7・8 18.8 11 69.5
2014年5月 4.7 31.0 12.62 24.48 84
2014年6月 14.7 29.8 18.7 25.04 12 71
2014年7月 20.1 35.1 14 22.95 29.47 13 407
2014年8月 19.5 33.1 23,28 28.70 23 384
2014年9月 14.9 31.2 19.08 26.85 80
2014年10月 7.7 27.4 13.71 22.81 111.5
2014年11月 3.7 22.2 8.49 17.91 10 103.5
2014年12月 -1.5 18.2 2.30 10.11 14 87
累計・平均等 6.59 25.83 29 23 11.42 19.93 147 3.3 1667.5


昨年は暖かい1年でした。今年も平年よりは暖かい月になっており、雨の日も少なく雨量も少ない月でした。

2月は極めて日照時間が少ない月になっています。ほとんど毎日雪がちらつく状態で庭に溜まっている水は毎朝凍っている状態でした。

3月は全体的には平均的な気候でした。雨の日数は多いのですが雨量は平均といえるものでした。今年は植替えや種蒔(実生)はまだ実施していません。

4月・・・過去と比べ平均的な月となっています。過去のデータを見ると4月は毎年この様な気象となっており安定した月であるのが判りました。
5月・・・平均的な気候で、晴れの日が多く雨量も少なくサボテンにとっては良い気象条件でしたが、花の開花が全種について遅く5月末になっても開花しない物が数種ありました。
6月の始めに梅雨に入り雨、曇りの日が続いたので開花の遅れた物は半開きのまま終わった物があります。

6月・・・2007年についで少ない雨量でしたが日照時間は短く、最高気温が30度を超えた日がなく最高、最低ともに全体として低い気温になっています。
雨量が少ないので露地植えのサボテンにとっては良い気象条件となりました。

7月・・・7月は年によって気温、雨量等の変動が大きいのですが、そのことを加味して見ると全体的には平均的な月となっています。
梅雨明けも平年に近いものでした。雨量は多かったのですが連続で雨の日はなく晴れ間が時々あったのでサボテンには良い条件となりました。

8月・・・全国的に異常気象でここも例にもれず過去にない夏となっています。
最低、最高気温の平均は平年と比べ「3度」程差がありますし「30度」以上は「7日」と極端に少なくなっています。また、特に雨の日が多く23日にも達しておりジメジメとした蒸し暑い日の連続で気温異常にサボテンには過酷な環境となり雨量もかなり多くなっています。
晴れた日は気象庁の観測では8日程になっていますが、感覚的には4日と思います。また、晴れの日もスッキリとした晴れではなくうす雲が出ている状態でした。
8月30日は晴れたと感じています。サボテンも同じで、おかげで日焼けを起こした物が数種類あります。

9月・・・平均的な月となっており、雨量も少なく「80mm」で日照時間も多くサボテンにとっては良い気象条件になっています。

10月・・・全体的にみれば平均的な月となっていますが、台風19号で被害を少し受けました。

11月・・・平均的な月でした。毎年のデータを見ても1年の中では変化が少ない月といえます。

12月・・・雨量は平均的でしたが小雨の降る日が多く日照時間が短く全体として気温も低く過去と比べてもあまり良い条件の月にはなっていません。








寒さに弱い多肉植物の「花月」が1個凍傷で腐敗しました。これは北風が少し当たる軒下に置いていたもので、その横(20cm)横に置いていた「花月」は被害がありません。また、北風が当たらない場所に置いている「花月錦」も少しの被害で済んでいます。
マミラリア属の「希望丸」「明星」「錦丸」やツルビニ属の「昇竜丸」、ソリシア属「精巧殿」が開花しています。

「象牙牡丹」が腐敗していました。接木台は残っており穂木だけが腐敗しています。これは頭から水を掛けていたのが原因と思われます。
不思議なことに腐敗した球体から黒く大きい種見たいなものが多数出てきました。
接木台として育てている鉢植えの「袖ヶ浦」も多数消滅しています。これは秋に植替えをした物で露地に置いている物が消滅しています。

今年は鉢植えの袖ヶ浦が多数腐敗しました。原因は不明です。また、接木している物の台木も弱っている物があり、これも原因は不明です。寒さに強いと思っていますが露地に置いたままでは一般に言われているほど耐寒性がないようです。
冬に露地に置いたままにするとかなり衰弱するようで体力を回復するのに時間がかかり5月過ぎに少し生長をしただけでした。
このことが接木するに当たり失敗が多い原因の一つかも知れません。

今年は植替えする物が多数でほぼ全部を植替えしました。今年は植替えの数が多く4月初めに開始して4月末までに90%、5月3日までにすべてを植替えしました。
植替えをした中で
「大統領」「大祥冠」「銀翁玉」「紅鷹」等が根腐れ状態で胴体一杯まで根を切り詰めました。
「テロカクタス属」「コリファンタ属」「ネオポルテリア属」はかなり乾燥気味にしないといけないことが改めて判りました。
鉢はほとんどがプラステックの鉢を使用していますが、
鉢底が平らになっているものは底にガラを入れないと根が傷むようです。今年から接木している苗を除き鉢底にガラを入れることにしました。
露地植えの
「紫野」「金赤竜」鉢植えにしました。「金赤竜」は生長点が損傷していて根もほとんど出ていない状態でかろうじて生き残っている状態でした。「紫野」は金赤竜ほどではないのですがあまり良い状態ではなく姿はかなり汚れています。
また、4月27日に実生を開始しました。
今年、実生をしたのは下記の通りです。
「砂王女」(約50粒)、「美青丸」(約50粒)、「白王丸」(約100粒)、「緋冠竜」(約50粒)、「紫刺太陽」(約50粒)、「向陽旗」(100粒)、「紅小町」(約20粒)、「錦丸」(約20粒)、「銀沙丸」(15粒)、「多花玉」(約100粒)、「アザラシ」(約100粒)、「花王丸」(約50粒)、「ニコリー」(約30粒)、「ハウキスヒナス」(約100粒)、「金鯱」(約100粒)、「弧竜丸」(約80粒)、「袖ヶ浦×桃花花盛丸」(約20粒)
沢山種子が取れた物も50粒~100粒程にしています。
また、
「金鯱」は宇部常盤公園の金鯱の種子で、「弧竜丸」は「奈良多肉植物研究所」から購入した未発根の原産地球花柄がついていましたがその中に種子があった物です。
昨年取り巻きした「ビカラー」(すべての種子)と「砂王女」(一部の種子)は発芽なしでした。

大失敗をしました。

4月8日に
「綾波」、「五百津玉」、「極光丸」、「アザラシ」、「鯱頭」等20種類を接ぎ降ろし又は、台木を短く切断して3週間ほど乾燥して植え込みをしたところ、台木が腐敗していることがわかり調べて見るとすべての台木に腐敗がありました。
接ぎ降ろしのときに多少台木を長く残していたのでどうにか球体まで腐敗は進んでいなく助かりました。
接木台ということで3週間も乾燥させれば腐敗することはないと油断していました。
偶然気がついたのでラッキーでした。
再度乾燥させていますが今度は2月ほど乾燥させてみます。
接ぎ降ろし等を行う場合、3月の初めには開始しないと5月の生長期に間に合わなくなります。

今年から水掛は頭からではなく鉢底からに変更しました。これは「象牙牡丹」が腐敗したのと、いままでの経験で上からの水掛では土が固まって鉢全体に回っていないと思うからです。
一部を除き鉢底を見て乾いていたら水をやることにしました。

5月終わりに植替えをした兜類(兜、瑠璃兜、ミラクル兜、スーパー兜)の腐敗が発生しました。また、植替えはしていないのですが、特に大事(気持ちだけ)にしていた「ミラクル兜」が腐敗してがっかりしています。
見た目は元気にしていたので管理が甘くなり腐敗しました。
今年はほとんどの種を植替えしましたので植替えが原因の腐敗が発生しています。今後も腐敗や根が出ないでこじれる物が多数でると思っています。

露地植えの「ノトカクタス属」の「青王丸」や「美青丸」がここ数年おかしな状態になっています。
春先には綺麗に生長して肌色等も良い状態になるのですが6月の中盤以降になると肌色が茶色に変化して消滅するのではないかと思われるくらい汚れた姿になっています。
また、8月中旬から少し回復するということを繰り返しています。
青王丸、美青丸ともに全苗に及んでいますが原因が判りません。

2014/6/30  接木台を短くした物を乾燥させていますが、台木から根が出てきたので鉢植えにしました。ただ、接ぎ降ろしをして台木を極短くした物はまだ根が出ていないので引き続き乾燥させています。
実生苗で「花王丸」が5個ほど発芽していましたが、ナメクジにより消滅しました。今後の発芽を期待しています。

2014/8/25 奈良多肉植物研究所よりサボテン、多肉植物の種子を購入し実生を開始しました。
「ミラクル兜」、「三角白ランポー玉」、「テレサエ」、「精巧丸」、「グミフェラ」、「メニエンシス」各20粒、「デンシフローラム」、「ロスラーツム」、「グラキリス」、各10粒、「ヘレイ」5粒を播種しました。
2014/8/23  
接木の「金冠竜」が開花しました。【径10.5cm」程です。自根の「金冠竜」は【径13cm】以上にならないと開花しないと思っていますのでかなり早い開花になっています。袖ヶ浦接ぎは開花が驚くほど早くなります。

2014/8/25 4月に実生したものの現在の状況です。
「砂王女」・・・・10個程発芽しましたが、現在残っているのは1個のみです。
「美青丸」・・・・発芽率100%といってよいと思います。現在、相当数(数えるのが面倒なくらい)残っています。
「白王丸」・・・・20個ほど発芽して、5個ほど残っています。
「緋冠竜」・・・・数個発芽して、現在残っているのはありませんが、以前の物が50個以上育っています。
「紫刺太陽」・・2度に渡って実生しています。100粒程実生して現在、5個ほど残っています。
「向陽旗」・・・・100%近い発芽率で現在6個程残っておりかなり大きくなっています。
「紅小町」・・・・ほぼ100%の発芽、数え切れないくらい残っています。
「錦丸」・・・・・・ほぼ100%の発芽、直射日光等で消滅し、6個程残っています。
「銀沙丸」・・・・4個ほど発芽、1個残っています。
「多花玉」・・・・100%の発芽、数え切れないくらい残っています。
「アザラシ」・・・20個程発芽、3個残っています。
「花王丸」・・・・3度に渡って実生して、約100粒ほど播種し、10数個発芽し10程残っています。
「ニコリー」・・・5個発芽、2個残っています。
「ハウキスヒナス」・・・70%発芽、20個以上残っています。
「金鯱」・・・・・・200粒程播種し、30%ほどの発芽で現在、20個ほど残っています。
「弧竜丸」・・・・10個程発芽し現在、3個残っています。
「袖ヶ浦×桃花花盛丸」・・・100%発芽、30個ほど残っています。播種の数を20粒としていましたが、30粒以上あったようです。

2014/9/19 実生の「精巧丸」の発芽を3個確認しました。何度か実生をしましたが初めて発芽したものです。
また、多肉の「ヘレイ」は3個発芽しましたが2個枯れて現在1個残っています。サボテンの「大竜冠」に似て発芽して元気にしている物が突然根腐れを起こし腐敗しますので実生から育てるのは難しそうです。
「テレサエ」、「メニエンシス」、「ロスラーツム」、「グミフェラ」、「花園兜」は発芽なしです。

2014/9/30 接ぎ降ろしをしていた「綾波」が腐敗しました。接ぎ降ろしをするために接ぎ台を短く切断し乾燥させていましたが1月を過ぎた頃から側面、上部から錆び色の肌に変化してきました。
その後、鉢植えにして管理していましたが、肌色の錆び色が広がってついに腐敗しました。
ただ、乾燥させていただけなのに?・・・・原因が判りません。

2014/12/4 今年の実生の現在の状況
「砂王女」・・・・・・
発芽した物はすべて消滅して現在「0」個です。
「美青丸」
・・・・・・いつの間にかすべて消滅していました。原因は直射日光と思っていましたが、今日(12/4)急に寒くなったので冬支度にかかり整理していると見つけました。ツツジの木の下の厳しい場所に置いてありました。相当数育っています。
「白王丸」・・・・・・
上記と同様です。
「緋冠竜」・・・・・・上記と同様です。
「紫刺太陽」・・・・・・
8個残っています。
「向陽旗」・・・・・・
3個大きく育って、一番大きいのは【径3cm】ほどになっています。
「紅小町」・・・・・・美青丸と同様

「錦丸」・・・・・・
10個程残っています。
「銀沙丸」・・・・・・
2個程発芽していましたが残っていません。
「多花玉」・・・・・・
多数残っています。かなり丈夫
「アザラシ」・・・・・・
放任で0個になっています。
「花王丸」・・・・・・
凄い数(200個程)を播種しましたが、ほとんど発芽なしで6個残っています。
「ニコリー」・・・・・・
5個残っています。発芽した物はかなりの確率で残ります。
「ハウキスヒナス」・・・・・・
100個程発芽していましたが、30個程残っています。
「金鯱」・・・・・・
16個残っています。生長も多少早いようです。
「弧竜丸・・・・・・
原産地球の実生は2個残っています。
「ミラクル兜」・・・・・・
4個残っています。
「三角白ランポー玉」・・・・・・
6個残っています。
「テレサエ」・・・・・・
発芽はしなかったようです。
「精巧丸」・・・・・・
6個程発芽して2個残っています。
「グミフェラ」・・・・・・
5個発芽して2個残っています。
「メニエンシス」・・・・・・
発芽なしです。
「デンシフローラム」・・・・・・
2個程発芽し0個です。
「ロスラーツム」・・・・・・
4個ほど発芽して0個です。
「グラキリス」・・・・・・
発芽なしです。
「ヘレイ」・・・・・・
5個ほど発芽し1個残っています。
置く場所がないのであまり実生は出来ません。
今年春から水掛は鉢底からとしましたが、時間がかかり大変で中途半端になってしまいました。
それが原因かは不明ですが、今年はほとんどの種が大きくなっていません。反対に縮んでいる物が多数あります。
鉢底からの水掛は思ったより時間がかかるので手を抜いてかなり、厳しい水加減となってしまいました。
また、
培養土も肥料は牛糞だけにしたのは生育が良くないような気がしますので来年は鶏糞を混ぜることにします。

2014/12/6 寒波がきたので冬支度をしました。今年は鉄製棚のビニールの張替えをしました。いままでは横に穴を開けて通風を図るようにしていましたが、今年は面倒なので省いてしまいました。
これが
大きな失敗となりました。
12月10日、11日と晴天で最高温度が14度、12度となりフレーム内は60度にもなっていました。陽が当たる場所にあるサボテンの多くが日焼けで消滅しそうです。
急遽、ビニールの横を切り取り通風することにしました。しかし、後の祭りで大変後悔しています。
いつものことですが手を抜くとこの様なことになります。
消滅したサボテンは実生からやり直しで元になるまで5~6年かかりますし大きな物は再度購入することになります。


































inserted by FC2 system