露地栽培全体

2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年
2016年 2017年
年  月 最低気温 最高気温 最低気温0度
以下の日数
最高気温30度
以上の日数
最低平均
気温
最高平均
気温
雨の日数 雨の連続
日数
降水量(月) 備考
2013年1月 -3.2 16 12 0.52 8.97 90
2013年2月 -2.8 19.5 10 1.75 10.24 15 105.5
2013年3月 -0.9 24.2 4.89 15.58 1 64
2013年4月 3.1 27.8 7.66 17.81 10 122.5
2013年5月 4.8 30.1 12.49 23.89 55
2013年6月 16 30.4 19.78 26.17 13 259
2013年7月 21.8 33.8 28 24.80 31.36 146.5
2013年8月 20.3 34.9 25 25.12 31.55 411.5
2013年9月 14.3 32.7 19.49 27.49 126.5
2013年10月 7.5 28 15.41 22.96 13 201
2013年11月 22.8 7.77 16.34 11 111.5
2013年12月 0.4 14.9 3.38 10.75 18 80
累計・平均等 6.85 26.25 23 62 11.92 20.25 123 4.16 1773


1月は2011年に次で寒い月となり、雪も3度ほど積雪しました。その割にはサボテンの被害は少なく寒さに弱い「三角柱」(実生)も大部分は腐敗していますがまだ生き残っている物があるようです。(ツツジの木の下に置いているので雪等の影響が少ないようです)

2月は昨年に引き続き寒い月となっています。昨年よりは暖かいのですが平年に比べるとかなり寒い月になっています。
また、雨量が多く雪の降る日も多くなっています。

3月は平年に比べ暖かく、雨量は少なく露地植えのサボテンにとっては過ごし易い月になりました。
おかげで腐敗する物は少なく、実生でそだてている「三角柱」約100本が全滅し、露地植えの「影清」、「明星」「日の出丸」等が消滅したくらいです。

4月はほぼ平年どおりで露地植えのサボテンも快適な環境でした。

5月は昨年に続き降水量が少なく露地植えのサボテンにとっては非常によい環境でした。
実生している物の発芽も全体としては良い成績で順調に育っています。

6月は雨の日数、雨量ともに平年並みで晴天の日もあり、いつも悩ませる梅雨明けの日焼けも多少少ないと思います。
ただ、「三角白ランポー玉」が腐敗しました。上部に虫にかじられた痕があり、単に根腐れか虫の影響か不明です。

7月の気候 平年より2週間も梅雨明けが早く、最低、最高の温度も過去最高で、また湿度が異常に高くサボテンにとって厳しい月となりました。
かなりのサボテン、多肉が被害を受けていますが、消滅したのは数種類で済みました。

8月は平均的な気候でしたが、雨量が大変多く、また、湿度も異常に高い日が続きサボテンにとって7月と同様に厳しい月になりました。

9月は最低、最高気温、雨量は平均的で、最高温度「30度」以上は平均より少なくなっています。
全国的に猛暑で記録を更新していますが、当地域は「2010年」の方が暑い月でした。
しかし、猛暑の年には違いがなく実生苗や1~2年生の苗が多数(全滅に近い)日焼けで消滅しました。

10月は平均的な気候でした。雨量は2007年以降では最多となりました。これは台風による影響です。
台風の影響で鉢が倒れたり、棚から落ちたものが10数個程ありました。幸い腐敗するものはないようです。

11月も平均的な気候でサボテンにとっては快適な気象条件でした。

12月は「0度」以下がない初めての年でしたが、月全体では低温で経過しています。雨量は平均であるが雨の日は「18日」と大変多い月となりました。






1月17日夕方から18日明け方までに雪が降り続き10cmほど積もりサボテンが雪の中で全く見えなくなりました。
感覚的には30cmほど積雪していると感じました。ただ気温がそんなに低くなかったので降っては解けるを繰り返しこの程度の積雪になったと思われます。

2月の中旬から花芽が着いてくるものが出てきました。簡易フレームで管理している中では昇竜丸がすでに開花していますし、太白丸、明星、希望丸、錦丸も開花しています。
また、雪晃、銀翁玉、インターメディア、白翁玉、春星、緋冠竜、振武玉、英冠、ハバスバイエンシス、等も開花間じかになっています。
露地植えの物は豊明丸のみが花芽を着けており、他は体力の消耗が激しいようで開花まで行くのか不明の状況です。いつもは開花する銀沙丸も開花の気配がありません。

3月に入り開花するサボテンが多くなってきました。
今年の特徴は開花の早い種は遅く開花し、開花の遅い種は1ヶ月以上開花が早くなっています。
中旬以降、露地植えの「銀沙丸」「豊明丸」「内裏玉」が開花し、ひどい状態だった、「青王丸」「美青丸」が回復しており、「芍薬丸」「宇宙殿」等も花芽を着けています。

4月21日実生を開始した物
孤竜丸 40粒」、「逆鱗玉 40粒」、「大統領 40粒」、「アロンソイ 20粒」、「白剣玉 40粒」、「玉牡丹 20粒」、「亀甲牡丹 20粒」、「ヒントニー 100粒」、「花篭 100粒」、「菊水 100粒」、「メキシカーナ 20粒」、「黄斑緋牡丹錦×ピンク緋牡丹錦 相当数」、「ピンク緋牡丹錦×黄斑緋牡丹錦 相当数」、「玉翁 約20粒」、「花王丸 約50粒」、「ブレビシリンドリカ 約50粒」、他に他種と交配した物数種類を播種しました。
なお、今回は播種した鉢をサランラップとゴムで蓋をしました。(今の時期は気温が低く発芽率が悪いため試験的に実施しました)

5月14日、実生したものが次々に発芽しています。「孤竜丸」、「逆鱗玉」は100%の発芽、いままで一度も発芽したことのない、「花篭」、「菊水」、「ヒントニー」もかなり発芽しています。
発芽がまだないのは「ブレビシリンドリカ」だけで「花王丸」は2個発芽、「アロンソイ」は3個発芽しましたが消滅しています。
他種と交配した物も100%発芽しています。
今回、鉢をサランラップで蓋をしたので発芽率が上がったと思いますが、すでに苔が発生しているのでこれからどうなるのか、どう育てたらいいのか悩んでいます。
実生の土は川砂の細粒を表面にまいてその下は普通の培養土にしていますが、苔が発生していますのでこのままでは消滅してしまとおもいます。
「孤竜丸」「逆鱗玉」等は乾燥気味にして苔の発生を抑えるつもりですが「花篭」「菊水」「ヒントニー」は極小さいので乾燥ぎみにすると消滅しそうでどうするのか悩んでいます。

実生の
「菊水」は200個以上発芽しています。種子は100粒で購入していますが種子が微細なので適当な数にしてあるようです。
発芽状況は
「ヒントにー」60個、「花篭」12個、「大統領」18個、「メキシカーナ」15個等になっています。
発芽したものは鉢に蓋をしているサランラップを取りました。
苔が発生していますのでかなり乾燥ぎみにしています。表面が乾いて2日程置いて水をかけるというように苔の様子、苗の様子を見ながらの潅水にしています。

実生の「逆鱗玉」が100%の発芽で元気にしていましたが、雨が連続で8日続いた後、9個残して腐敗してしまいました。
原因は雨が漏れて長期に「逆鱗玉」の鉢に当たっていたためと思われます。
イスラヤ属の
「砂王女」、「ビカラー」が結実していましたので採種して一部を取巻きしています。
発芽すればこの種も自家受精するのが確認できます。なお、
同属の「ブレビシリンドリカ」は発芽なしです。

実生の「砂王女」、「ビカラー」はまだ発芽なしです。「ヒントにー」「花篭」等は残っている数が少なくなっており、大きくするのは難しいと感じています。
「メキシカーナ」は丈夫で発芽したものはかなり残っています。
栽培困難といわれる種「スクレロカクタス属」「エキノマスタス属」の接木物は球体の下部や中程から腐敗しています。
原因が不明ですが、球体の下部や中程から腐敗していることを考えれば虫による傷が一番に考えられます。
なお、今年の7月は異常に暑く、湿度も高くこれも影響しているのは間違いないと思います。
「スクレロカクタス属」や「エキノマスタス属」は蒸し暑い日が続くと接木物でも栽培は難しいと感じていますので、正木での栽培はどれほど難しいか想像できます。

「豪壮玉」、ビカラー、守殿玉、鳳頭、勇将丸、闘鷲玉、バッテリー等「ギムノ属」の実生苗の大半が日焼けし消滅、「宝山」も日焼けで消滅、多肉も「サンバースト」、「ムーンバースト」、「相府蓮」、「笹の雪」等が日焼けの被害を受けています。
これから秋になり陽が傾くといままで陽が届かなかった場所にも直射日光が当たり日焼けの被害が毎年発生します。
防ぐのが難しくいくつかは消滅させます。
私がサボテンを消滅させるのは大半が日焼けによるもので、凍傷による球体の被害、虫による被害と続き、根腐れの被害は一番少ないです。
「ハバスバイエンシス」、「ラウイー」等まだ、頑張って残っていた物が消滅しました。
これらの置き場所は雑多に置いていますし、ジョウロで水をかけているので注意していてもかかってしまい、根腐れを起こしているようです。
栽培が難しいといわれているものはこの夏の気候と雑な栽培方法では耐え切れず消滅しました。
また、
7月に続き日焼けによる被害が多く出て実生苗が随分と消滅しました。

全国的に猛暑となりましたが、当地域も同様で日焼けによる被害が実生苗を中心出ました。
「玉翁」、「光淋玉」、「鳳頭」、「剣魔玉」、「魔天竜」、「怪竜丸」はほぼ全滅です。特に「ギムノ属」は他の種も被害が大きくなっています。
「守殿玉」、「コピアポア属のギガンティア」、「ルリ鳥」、「雪晃」等も相当の被害を受け、「ペンタカンサ」、「白麗丸」、「白刺黒王丸」、「天紫丸」、「海王丸」等も被害があります。
実生苗の「花篭」、「ヒントニィ」は数個しか残っていませんので全滅しそうです。実生から大きくするのはかなり難しいと感じています。
なお、「太平丸」、「兜」、「ランポー玉」、「メキシカーナ」は他の種に比べ日焼けに強いと感じています。
また、春から戸外に置いている物は日焼けに弱いと思われる「牡丹類」、「ギムノ」、「兜」等も含め日焼けの被害はありません。
被害を受けているのは壁ぎわの軒下に置いている鉄製の棚のものがほとんどです。(空気の通りが悪いせい?)
また、秋になり太陽光線が斜めに注ぎ棚の奥まで陽が当たるようになると、例年のとおり種に関係なく被害を受けています。

平均的な気候でサボテンにとっては良い環境の月でした。
天候を見て鉢植えのサボテンの植替えを多数しました。主に接木物をしましたが、露地植えの弱っているものや数年植替えをしていない物寄植えで窮屈になった物を中心に行いました。
9月の初めは植替えなしで行けると思っていましたが、だんだん元気がなくったり、寄植えの物が窮屈になったので遅い植替えをすることにしました。
実生しているもので「花篭」「ヒントニー」「菊水」の微細な種のものが全滅しそうです。
「ヒントニー」は全滅?、「花篭」は現在確認できるのは1個のみ、「菊水」は発芽数は200以上だった物が十数個になっています。
微細な種の物の実生は大変難しいと感じています。

12月の終わりには実生の「花篭」、「ヒントニー」が全滅?しているようです。目視では残っている苗が見当たりません。
また、コピアポア属の「ギガンティア」のかき子が根腐れで消滅しました。
かなり丈夫なため8月から戸外に置いていましたが長雨で腐敗したようです。
コピアポア属は乾燥気味に育てないといけないようです。






























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