露地栽培全体

2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年
2016年 2017年
年  月 最低気温 最高気温 最低気温0度
以下の日数
最高気温30度
以上の日数
最低平均
気温
最高平均
気温
雨の日数 雨の連続
日数
降水量(月) 備考
2007年1月 -2.4 13.8 2.1 10.5 12 52
2007年2月 -3.2 19.5 3.4 13.3 70
2007年3月 24.8 4.7 14.9 90
2007年4月 1.2 24.9 7.9 18.1 14 89
2007年5月 8.1 30 13.6 23.4 11 112
2007年6月 13.4 33.4 19.3 26.6 10 44
2007年7月 19.4 32.7 22.2 27.8 17 15 425
2007年8月 20.9 35.7 28 24.4 32.1 12 209
2007年9月 17.8 33.7 15 22.3 29.8 11 78
2007年10月 6.9 28.5 15.1 23.5 134
2007年11月 1.7 20.9 7.2 16.9 20
2007年12月 -0.5 17.2 4.5 12.4 12 113
累計・平均等 6.94 26.25 10 52 12.22 20.77 127 4.41 1436


さぼてんの露地栽培では気象条件が一番重要になりますが、影響を受けるのは「最低温度」「最高温度」「日照時間」「雨」「風」「雪」等です。
ここに記載しているのは現在、露地栽培を実施している種の判断です。ほとんどの種が強健種と言われている物を栽培していますのでここに記載している以外の種はもっと気温や風、雨等気象条件には注意が必要となります。
露地栽培では環境の少しの違いで生存確率が大きく変わってきますし植物自体の高低等でも変化します。当然背の低い物は風の影響が少なくて済みますし、苗の大小によっても違いが出ます。(小苗の時に強い物、大苗になると強い物と種によって違います。)
このようにいろんな環境が複雑に関わってきますので栽培方法をどうするのか難しい判断となります。

低温度について
最低温度が「0度」を下回る日が続く場合は種によって凍傷の被害が出ます。なお、風が当たる場合は最低温度が「0度」以上でも被害が出ますので人間と同様に
植物も体感温度が変わるような気がします。
一年を通じて「日照時間」は大変重要で鉢植、露地植えに限らず置く場所を考慮して出来るだけ南側に置くことが大切です。
サボテンは陽に当たる時間が長いと十分に根を張り、日焼けを防ぐため肌は分厚い表皮で覆い、刺は発達して全体にがっしりとした堅作りとなり抵抗力が増します。

十分に張った根や分厚くなった表皮、発達した刺が夏の強烈な日光や高温から身を守り、冬は冷たい風や雨、雪を防ぎ低温に対する抵抗力が増します。

温室、フレームで管理する場合は冬でも天気の良い日は温度、湿度が上がりすぎて日焼けをする危険性を伴いますので、一年を通じて日光や温度、通風の調節が必要です。
その点、露地栽培では雨、風、日光、温度等自然任せとなりますが、風の影響が大きく風を防ぐ事が重要となります。


露地栽培(北風)が当たる場所
最低温度「0度」で成長阻害が出る物
翁玉、満月、桜月、春星、白鳥、武倫柱、錦鶏竜、良寛、春楼、芳金丸等でこの状態が続くと消滅の危機となります。
最低温度「0度」で被害を受ける物
黄彩玉、白美人、白鳥、鶴の子丸、ピコ、大王角、美花角、金盛丸等は被害を受け消滅の危機
最低温度「0度」で消滅する物
朝霧閣、仙人閣、ブラディ、日の出丸、花月錦等は消滅します。
最低温度「-3度」以下
風に加え雨、雪に当たるとほとんどの種は消滅の危機となり、この気温が続くようであれば露地栽培は困難となります。


露地栽培(北風)が当たらない場所
南側の軒下で風を防ぐ場所であれば最低温度「-3度」が数回あってもほとんどの種は耐えることができます。
最低温度「-3度」程度が長期間続くと被害を受ける物が出てきます。
「0度」を下回る日が長期間続くと影響が出ますし雨、雪が振り込んでしまうと被害を受けます。
ビニール等で風、雨、雪等を防ぐ(簡易フレーム)であれば「-5度」でも大半の種は耐えます。
簡易フレーム等であればサボテン栽培で一番の問題である水加減が出来るので、露地栽培から見ると、「-5度」以下でもかなりの種が耐えることができると思われます。
簡易フレームでは天気の良い日は外気が「0度」でもフレーム内は「30度」以上の温度になりますのでこれが夜間の低温度にも耐える一因かと思います。


最高温度について
一般的な物は最高気温「37度」では被害を受けないようですが「スクレロカクタス属」「エキノマスタス属」等、栽培の難しい種は経験がないので判りません。
最高温度「30度」を超えた快晴の日が続くと日焼けの被害が増えます。特に多肉植物の多くは被害を受け消滅する物があります。
長雨が続いた梅雨明けの直射日光には日焼けの被害が発生しますのでかなりの注意が必要です。
梅雨の間時々快晴の日が混じると梅雨明けの直射日光でも被害が少なくなります。
梅雨の長雨で根腐れの被害を心配していましたが強健種といわれる物はほとんど被害を受けません。(高級品はまだ露地栽培をしていないので影響が出るのか不明です。)
高温時の風の影響については好影響と思いますが実感がないので不明です。多肉植物にとっては良い影響があると思いますが夏の風は弱い日が多いので好影響の実感が湧かないと思います。
露地栽培の場合、花の時期が5月~6月初めとなりますので花弁を残したまま梅雨に入ると花弁がいつまでもサボテンの肌に残り成長点の阻害やナメクジが花の跡から球体に入り被害を受けます。
露地植えでは2~3日置きに雨が降っていますが根腐れは少ないと感じています。
軒下で管理している物は一週間に一回程度の潅水であれば根腐れの発生は少ないようです。(培養度によっては変わります)
カラカラの夏でも小苗を除き根が枯れてしまうことはないようです。(一部の本に、鉢植えでは根が枯れて被害が出るとの記載あり)




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