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         種 類 別 【種類別2】(次ページへ)

*ここはサボテンの属別に、私の集めたい種類を掲載しています。これからも集めたい種類は増えるかも知れませんが簡単な属の説明や原産地、栽培方法
(露地栽培ではなく主に温室栽培を対象)、感想を記録します。学名は他のサイトやサボテン誌を参考にして載せています。
栽培方法も同様ですが自分で栽培した経験があるものは大いに主観を含んでいますので栽培方法を参考にするには注意をお願いします。
要するに栽培方法は単なる参考としてください

参考
栽培方法で一般的な栽培方法とは、その種属の中でのことを言っています。
推奨品です。値段、栽培、観賞価値を総合して私が推奨するものです。
高級品(高額なもの)
栽培の難しいもの(栽培には高度な経験、技術が必要なもの)
普及品(値段の割りに観賞価値が高いもの)
珍貴品種(珍しい物、入手困難なもの、普及品でも入手困難も含む、カタログ等にないもの)
詳細不明のもの

球体、花、刺個人の鑑賞価値観での判断です
 ×観賞価値が劣る  観賞価値は少し劣る 観賞価値は普通  観賞価値が高い  観賞価値が非常に高い
   *刺については特に記載した方が良いと思われる種のみを対象とした。

私の標準培養土

12年間の栽培経験でいままで使用してきた培養土では「2015年」に使用した培養土が一番成績が良く、細根が良く出ていました。
これからはこの培養土で栽培することにしました。
また、2019.8月からは多少、石灰分を混ぜています。
2023年、数年この培養土で検証しましたところ、乾燥気味で小苗等には不向きでした。
パーライトの量を5%程度にし、赤玉土を増やした方が良いと判断しました。
ごく小さい苗は赤玉土量をもっと多くした方が良い。


(露地植えの場合1)

  2010/6月に変更しました。
  培養土の比率は、ぼら土40%、山砂25%、小石15%、軽石10%、赤玉土7%、腐葉土、牛糞、鶏糞、薫炭3%になっています。
  なお、年に2回程度、鶏糞を少量撒いています。
(露地植えの場合2 主に多肉植物に使用)
  ぼら土小粒、大粒(40%)、山砂小粒(30%)、真砂土(10%)、元々の土(粘土状15%)、腐葉土・鶏糞等(5%)
(鉢植えの場合、70%はこの割合ですが種によって赤玉土、腐葉土、鶏糞等を加減しています。)
赤玉土、ぼら土、軽石は細粒が適していると思っていますが、当地域のホームセンタ等では販売がないのでやむなく小粒を使用しています。

  
2010年までの培養土 赤玉土小粒(15%)、ぼら土(50%)、山砂小粒(20%)、軽石小粒(10%)、腐葉土、鶏糞、牛糞、籾殻炭等(5%程)

  2011年の培養土  赤玉土小粒(30%)、軽石小粒(30%)、ぼら土細粒(30%)、山砂小粒(5%)、腐葉土(3%)、その他(2%)(鶏糞、牛糞、籾殻炭、ゼオライト等少量)(ぼら土の細粒がホームセンタで販売されるようになりました。)

  2012年の培養土  赤玉土小粒(45%)、ぼら土細粒(35%)、軽石(10%)、牛糞(8%)、腐葉土、鶏糞、籾殻炭(2%)(栄養素の量を倍に増やしました)

  
2013年の培養土  赤玉土小粒(35%)、ぼら土細粒(40%)、パーライト細粒(15%)、牛糞(8%)、鶏糞、籾殻炭(2%)(鶏糞は入れない場合もあります)

  
2014年の培養土  赤玉土小粒(35%)、ぼら土細粒(40%)、パーライト細粒(15%)、牛糞(8%)、籾殻炭(2%)、軽石特大鉢底に少量、鶏糞は除きました。

  
2015年の培養土  赤玉土小粒(40%)、ぼら土細粒(35%)、パーライト細粒(15%)、牛糞(8%)、籾殻炭(2%)、軽石特大鉢底に少量、ペレット状の鶏糞を少量追加することにしました。

  
2017年の培養土 赤玉土小粒(55%)、ぼら土細粒(20%)、パーライト細粒(15%)、牛糞(8%)、籾殻炭(2%)、ぼら土特大球底に少量、べレット状の鶏糞を少量

  2018年の培養土 赤玉土小粒(55%)、ぼら土細粒(30%)、牛糞(10%)、籾殻炭(4%)、ぼら土特大球底に少量、べレット状の鶏糞を少量
アズテキウム属[Aztekium] 
原産地 メキシコ
極小型のサボテンで成長が大変遅い種です。
現在3種が確認されているようです。
一番新しく発見されたとするのが「紅篭」(べにかご)というのがあります。
販売されているものでは「花籠」を小さくしたもののようで接木栽培がほとんどでそのせいなのかどの販売苗も子を沢山出しています。
私的には好みではないので購入、栽培は考えていません。
花は春から夏咲きです。

栽培・・・作りやすい種であるが成長が遅いためと小型種ですから排水保水を考慮し乾燥気味にする。
この属の実生は種が微細なため難しく業者から種子を購入しても発芽しないことが多いまた、発芽してもゴマ粒程度に育てるのに1年以上かかるので管理が難しい。
◎▲★
花籠(はなかご)[ritteri]

球体 花

 原産地 メキシコ・ヌエボレオン州

総合評価 100段階中 75〜85

径4cm程で扁平に育ち刺は極小さく曲がった弱い刺で成長点付近に少し残るが脱落しやすくほとんど目立たない。
 稜や
体に沢山のしわがより独特の姿をしており稜は9稜前後で枯渇とした味わいのある種で子を良く出して群生するが成長は大変遅いようです。
 肌はくすんだ緑色で花は小さく薄いピンクの可憐な花で春から夏咲き。
成長が遅いため高額で取引されています。

栽培・・・培養土の多湿をさければ栽培は難しくないが小型種なので培養土の保湿に注意をし強光線を避けて栽培をする。
種子は非常に小さく微細で、実生で大きくするのはかなりの熟練者でないと難しい。
業者の実生の写真等を見ると、苔の中に育っている姿もある。
ゴマ粒程度にするのに1年以上かかる。
※◎▲★
ヒントニー[hintonii]

球体
 花


総合評価 100段階中 70〜80

 花籠より大きくなりますが、写真で見る限り刺は花篭と同様にほとんど目立たなく刺座は連なり線状となっており稜は8〜12稜程で薄く深く切れ込んで刺座には綿毛をつけ白い稜線になっています。花は濃ピンクの春から夏咲き、肌はくすんだ緑色で体には直線状に細かく並んだ横シワが沢山入ります。
販売されている物では径10cmを超えるものもあるようです。
よく子を付けるので段々値段が落ちてきていますし販売額ほどの観賞価値はないと思います。
サボテン誌によるとこの種は「1992」年に発見されたと言う事ですが1990年又は1991年と記述されている場合もありどれが本当なのか不明です。

栽培・・・花籠と同様の栽培でよいが花篭よりは育て易い(早く大きくなる)。
アストロフィツム属「Astrophytum」
原産地 メキシコ


アストロフィッム属はサボテン業者のカタログ等をみると種類が多いのに驚きますが元々の原種としては「兜、ランポー玉、般若、白ランポー玉、瑞鳳玉と最近発見された兜メデューサの6種類と原種ではないかも知れませんがスーパーアステリアス、ミラクルアステリアス、を含めても8種類と思います。(間違っていたらごめんなさい)」
他は変種、園芸品種、交配種、選別種でいろんな名前が付けられて販売されています。
 有名種が揃っている属で名前のとおり体に白点を付ける物が多く原種といわれる物は全て白点を着けています。
昔からいろんな交配種や選別種が作り出され、観賞価値の高いものが沢山出ています。
また、交配すると斑入り種が出来易いこと容易に交配が出来ることもあり見境無く交配が行われています。
 あまりに沢山作出されバラや菊等の草花的になり混乱しています。
また、個人名のついた物も多く出ていて
純粋な原種があるのか疑われるくらい危機的状態だと思っています。
 もう取り返しがつかないかも知れないが他の種類がこのような状態になるのは避けたい物です。基本に忠実であれと思います。
今はもうこの属の種には名前など意味はなく収集する場合は姿形で判断するしかないと思っています。
要するに、兜に似た物、ランポー玉に似た種とのことです。


栽培・・・「兜類」、「白ランポー玉」は培養土の多湿を避け、冬も高温で育てますが冬季は休眠期ですので水はあまり与えません。
温室育ちの「兜」類は日焼けに注意が必要ですが、日頃から直射日光に慣らしておくと日焼けの被害が少なくなりますし締まった球体になります。
しかし、この栽培方法はあまりお勧めしません。
失敗する危険性が大きいためです。
また、ランポ−類は寒暑乾湿等あらゆる条件に強く端正な姿と白い白点が美しく育てやすいので万人が楽しめます。
 有星類の標準培養土は赤玉土を基本に腐葉土(または牛糞)、鶏糞、薫炭(籾殻)、軽石、川砂、パーライト等を中心に種によりそれぞれの割合を加減します。
○◎
ランポー玉「myriostigma」

球体 花


 原産地 メキシコ・中部〜北部高地

総合評価 100段階中 70〜80

有星類の中の原種の一つです。五角形の嶺で星型をしており大型になると増稜し8稜となる。
 径20cm前後で肌には白点を多く付け白く見えます。刺はありません
 花は黄色で春からポツポツと長期間咲き続けます。
栽培は有星類の中では
寒暑に強く育て易いものです。稜変わり(四角、三角等)、交配種、選別種と他の有星類と同様となっていますがこの属ではマトモでしょう。
「恩塚 勉」氏が作出した「恩塚ランポー玉」というのがあり、白点が大変大きく非常に美しいものです。
作出過程が判らないので純粋なランポー玉から出来たのか疑問ですが今はこの種を基にして繁殖させたランポー玉が市場では主となって販売されています。

栽培・・・有星類の中では般若と共に丈夫な種で特段注意する点はないが強光線ではなく柔らかい豊富な光線で育てると良いが強光線にも充分耐えることが出来る。
露地栽培では数年はどうにか生き残るが、成長を望むのは難しく汚れた姿となり自然と消滅します。
○◎
ヘキルリランポー玉「myriostigma var.nudum」

球体 花


総合評価 100段階中 70〜80

 ランポー玉の変種で白点を欠いた物、緑色の肌が美しく、他はランポー玉と同様です。

栽培・・・ランポー玉と同様で特段注意する点はないが強光線ではなく柔らかい豊富な光線でそだてると良いようだ。
白点はないが強光線にもかなり耐えることが出来る。

ストロンギロゴヌム
[myriostigma var.strongirogonum]

球体 花


総合評価 100段階中 70〜85

 径30cm、ランポー玉の変種でランポー玉より大型に育ち、全体にふっくらとし扁平又は球形状となる。
五角形で稜の切れ込みは浅く肌には
ランポー玉より大きい白点が全体に付いていて真白に見える。
大型になると増稜して8稜までになるようだ。花は黄色です。
この種も「恩塚ランポー玉」のように白点が大きい物がでています。
ということは、白点の大きい物は交配雑種となりますが、雑種としては販売されていません。
この辺は業者等キチンとしてほしい物です。

栽培・・・ランポー玉よりも多少培養土の多湿に敏感だが実生苗はランポー玉と同様に丈夫な気がする。また、強光線での栽培が適している?ようで肌の白点がより白く大きくなる感じがする。
ただ、太球になると培養土の多湿に注意が必要となる。
○◎
般若
(はんにゃ)[ornatum]

球体 花

 原産地 メキシコ・イダルゴ州、ケレタロ州

総合評価 100段階中 70〜80

原種の一つで径20〜30cmに及び
稜は薄い8稜で鋭く切れ込んでおり濃い緑色の肌にマダラに白点をつける。刺は細く短い針状で黄茶色です。
小苗の時は刺が大きく見えます。

栽培・・・寒暑に強く、鹿児島の長崎鼻パーキングガーデンでは露地栽培されているほど丈夫である。
開花年齢はこの属では一番遅く10年以上かかるとされているが、私の栽培では実生から6年で開花していますので栽培環境等で開花年数に差がありそうです。

(かぶと)「asterias」

球体 花

 原産地 メキシコ・タマウリパス州等

総合評価 100段階中 85〜92

サボテン全体を通じても有名な種です
。サボテン収集家であれば必ずと言ってよいほど栽培をしているものです。
名前のとおり
兜を思わせる姿をしています。扁平な球体に稜は8稜(稜変わり有)で切れ込みはほとんどなく濃い緑色の肌と白点をバランスよくつけており刺はありません。稜の刺座(アレオーレといいます)は丸く白い綿毛の束を着け整然と並んでいて観賞価値の高いものです。
非常に多くの交配種、選別種が作出されており、白点を蜜につけて真白になるものまでできています。
花は黄色で底紅、春から断続的に長期間咲き続けます。
球体は15cm前後、誌、他のサイト等を見ると、径20cmを超えるものまで掲載されていてびっくりです。

栽培・・・培養土の多湿に弱く注意が必要、柔らかい光線を十分にあて冬は低温に注意する。
今の「兜」は純粋な物はほとんどないといってよいと思います。
ほとんどがなにか他の要素(ランポー玉等)が入っているようで栽培も昔ほど難しくありませんが10cm以上に育てるのはなかなか難しいです。

▲★
スーパーアステリアス[asterias super]

球体
 花


総合評価 100段階中 85〜92

の小型種で白点が特に大きく鑑賞価値の高いもので、この種との交配種が作り出されています
この種は私がサボテン収集を始めたころは見かけない物で詳細は判りませんがサボテン誌等で見ると原産地球の中に1個だけ白点の特異な物があったのがこの種と記載されており、今市場に出ている物はこの1個からの交配種である。
一般に
「スーパー兜」として販売されている。

栽培・・・
兜と同様だが、純粋な「兜」よりは栽培は易しい。
実生も発芽率はほとんど100%の発芽で寒暑乾湿に強く放任でもかなり生き残る。
▲★
ミラクルアステリアス[asterias miracle]

球体
 花

総合評価 100段階中 85〜92

兜と瑞鳳玉の交配種のような形で扁平で大型になり
稜は8稜でほんの少し切れ込んでいます。全体についている白点は大変大きいものでこの種も観賞価値の高い物です。
この種も昔は見かけないものでこの種を元に交配種が作出されています。
これも上記と同様に1個だけの特殊な固体が「ミラクルアステリアス」で市場で「ミラクル」と付いている物はこの1個からの交配種である。
一般に
「ミラクル兜」として販売されている

栽培・・・スーパーアステリアスと同様だが実生しても「ミラクル」の性質を受け継ぐ苗が出来にくいようです。
また、最近は「スーパー兜」との交配が進んでいるようで、中間的な姿の物が多く販売されており、区別が困難となっている。
○◎
瑠璃兜(るりかぶと)[asterias nudum]

球体 花


総合評価 100段階中 80〜90

 兜
の白点をなくしたものです
「兜」の変種で濃い緑色の肌と稜の刺座(アレオーレ)が整然と並び美しいものです。
白点が全くないので他の兜と比べると、交配雑種ではないのか考えなくて良く少しは安心できる。

栽培・・・
兜と同様だが、白点がないのでその分直射日光には弱いので注意をする。

白ランポー玉「coahuilense」

球体
 花


 
原産地 メキシコ・コアウィラ州

総合評価 100段階中 75〜85

有星類の中の原種の一つです。単頭で育ち、径20cmまで後、円筒状になります。
全体が白い白点に覆われて綺麗な姿をしています。
 花は黄色で底は赤色をしており、花径5cm程度で春から秋まで長期間咲きます。
ランポー玉に良く似て区別がつかないくらいですが、交配しても結実は難しいようです。

栽培・・・ランポー玉と違い培養土の多湿を好まないので兜と同様の栽培方法でよい。
栽培をして見ると「兜」よりはるかに多湿に注意が必要です。

瑞鳳玉
(ずいほうぎょく)[capricorne]

球体 花


 
原産地 メキシコ北部

総合評価 100段階中 75〜85

径10cm前後でのち円筒状に育つ、これも有星類の原種のひとつです。稜は8稜で薄く切れ込んでいてランポー玉より大きい白点をびっしりとつけています。刺は紙状で少し幅広い感じの柔らかくて色は黒く曲がった刺です。
花は「兜」等と同様
変種として白点の多い白瑞鳳玉、刺の強烈な群鳳玉、大鳳玉、雄鳳玉等がある。

栽培・・・
ランポー玉に準じる。

白瑞鳳玉
(はくずいほうぎょく)[capricorne var.niveum]

球体 花

総合評価 100段階中 75〜85

瑞鳳玉の変種
でより白点が多く白い物、瑞鳳玉と区別が出来ない。
私的には「瑞鳳玉」との区別はいらないと思っています。
今の日本では純粋な「瑞鳳玉」、「白瑞鳳玉」があるのでしょうか?
「白瑞鳳玉」で栽培している物もその種なのか疑っています。

栽培・・・
ランポー玉に準じる。

群鳳玉
(ぐんぽうぎょく)[capricorne var.senile]

球体 花

総合評価 100段階中 70〜80

「瑞鳳玉」の変種
で「瑞鳳玉」よりも大型になり径15cm前後となり肌には白点がないもの。刺は瑞鳳玉よりも多い

栽培・・・ランポー玉に準じる。

大鳳玉
(たいほうぎょく)[capricorne var.crassispinum]

球体 花

総合評価 100段階中 75〜80

径13cm前後まで、
瑞鳳玉の変種で肌には白点がなく刺の強大な物であるが「雄鳳玉」との区別が困難である。
この種も「雄鳳玉」と区別は必要ないと思っています。

栽培・・・
ランポー玉に準じる。

雄鳳玉
(ゆうほうぎょく)[capricorne var.crassispinum subv.majus]

球体 花

総合評価 100段階中 70〜80

「瑞鳳玉」の変種
で特に刺の強烈な物、昔の誌によれば「大鳳玉」よりは小型で径8cm前後で短円筒状に育ち肌は緑灰で白点が無く刺は黒く強豪で平刺、花は黄色とある。

栽培・・・
ランポー玉に準じる。
「大鳳玉」及び「雄鳳玉」を実生しているが大きくなっても今のところ区別がつかない。

偉鳳玉
(いほうぎょく)[capricorne var.crassispinum f.majus]

球体 花

総合評価 100段階中 70〜80

 
瑞鳳玉の変種で刺が大きく肌に白点がある物。

栽培・・・
ランポー玉に準じる。
アポロカクタス属「Aporocactus」
原産地 メキシコ、イダルゴ州
径1〜2cm、数種類あるがどれも細いひも状の茎を持ち下に長く垂れ下がり短く細い針状の刺に被われる。花が大輪で美しい


栽培・・・寒暑に強い、特に寒さに抵抗力があり、家の軒下に吊り下げられて長い年月花を咲かせている。
強光線では茎が枯れることがあるので注意が必要。
○◎
金紐(きんひも)[flagelliformis]

球体 花


 
原産地 メキシコ・イダルゴ州

総合評価 100段階中 65〜70

緑黄の肌で茎は細く1cm程度の棒状で刺は黄色の短く細い刺を密に付け子を良く出して群生する。
花は光沢のある紅ピンクで群開し美しい。
昔からの普及種ですが最近はカタログ等では見かけなく入手困難となっていますが、栽培している業者があれば安価で購入できると思います。

栽培・・・一般的な栽培方法で良いが、長く育ち垂れ下がるので置き場所に困る。
寒さに相当強いので南側の木に吊り下げる等が良いと思われる。
アリオカルプス属「Ariocarpus」
原産地 メキシコ
 アリオカルプス属、ローゼオカクタス属、ネオゴメシア属、エンケファロカルプス属をまとめて牡丹類と言われています。
 肌は濃い緑やくすんだ緑、緑灰色等、稜は疣状で球形に丸く形取り刺はなくアレオーレには綿毛が豊かである。
牡丹類の特徴のひとつとして根が大きく塊根状になっています。
一般的に成長が遅く、夏型サボテンで花期は秋になります。誌によると寒さにも多少強いようで、わりと作りやすい物のようです。
 原産地球は見るからに乾燥肌でごつごつとしており岩石と見間違うほどですが、温室で多湿で育てたものは濃い緑灰色の綺麗な肌で大変美しいものです。
 
好みによりますが一般的には温室育ちの方が観賞価値が高いと言われます。
他のサボテンも同様で瑞々しく艶々しふっくらとした物が好まれるようです。

栽培・・・寒暑に強いが排水保水の良い培養土と豊富な軟光線で栽培すると綺麗に育つ花は秋、冬季はかなり乾燥させること、土の多湿避ける。
成長が極めて遅いので培養土の多湿を避けあせらないで気長に育てると美しく育つ。
実際に実生して見ると
思ったより遮光した栽培でないと順調には成長しなく、根が大きいので深鉢で栽培した方が育てやすい。
強光線での栽培も出来るが、この場合遅々として大きくならない。
◎▲
アガベ牡丹[agavoides]

球体
 花

原産地 メキシコ・タマウリパス州
ネオゴメシア属

総合評価 100段階中 70〜80

 小型種です。葉を丸くしたような長い疣で、疣の先端にアレオーレを付けます。
肌は濃い緑色で花は成長点からで
濃いピンクの綺麗な花です。

 葉先(疣)が枯れやすいようです。

栽培・・・一般的な栽培方法で良いが小形種なので培養土や水加減に注意し柔らかい光線で育てる。
牡丹類の中ではやや作りにくく急いで育てると少しの直射日光でも日焼けで消滅する危険性があるので急がずに日光にも慣らして気長に育てるとよい。

岩牡丹
(いわぼたん)[retusus]

球体 花


原産地 メキシコ・サンルイスポトシ州

総合評価 100段階中 80〜87

 疣は短い幅広の三角形で形が色々あり、鋭角、鈍角、ふっくらした物、平らな物等変化があります。
肌は灰緑色で白粉をおびた感じ扁平に育ち径20cmまで、花は白に近いピンクです。
最近は値段が落ちてかなり安く手に入るようになりました。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い

玉牡丹
(たまぼたん)[retusus frumdosus]

球体 花

総合評価 100段階中 80〜88

 岩牡丹の
疣の特に大きい優型種で疣の幅は4〜6cm以上にもなり径20cm前後。
上級者、名人といわれている人は疣の大きさを競っているようですが、疣が大きければ観賞価値が高いと思っているのかな?

栽培・・・一般的な栽培方法で良い
◎▲
竜角牡丹(りゅうかくぼたん)[scapharostrum]

球体 花


 
原産地 メキシコ・ヌエポレオン州

総合評価 100段階中 85〜92

小型種で
疣は長く三角型で先端は多少まるくなって糸切り歯のような形をしています。

肌色は灰色を帯びたお茶の葉のような色をしています。
花は紫を帯びた紅色で綺麗である。
この属での人気種

栽培・・・一般的な栽培方法で良い

三角牡丹(さんかくぼたん)[trigonus]

球体 花


 
原産地 メキシコ・タマウリパス州

総合評価 100段階中 80〜88

三角錐の長く鋭い疣を放射状に出し、径15〜20センチに育ち、花は淡黄色。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い
◎▲
竜牙牡丹
(りゅうがぼたん)[trigonus "elongatus"]

球体 花

総合評価 100段階中 80〜89

 三角牡丹の園芸品種で三角牡丹の疣をさらに細く鋭く長くした感じのもので疣は上に反ります。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い

花牡丹
(はなぼたん)[furfuraceus]

球体 花


原産地 メキシコ・コアウイラ州

総合評価 100段階中 75〜85

 岩牡丹によく似ていますが疣がふっくらとしています。花は薄いピンク

栽培・・・一般的な栽培方法で良い

象牙牡丹
(ぞうげぼたん)[furfuraceus "magnificus"]

球体 花

総合評価 100段階中 75〜87

 花牡丹の園芸品種
灰緑色の肌で玉牡丹の疣をふっくらとした感じのもので十分大きくなれば径20cm程。
花は白から薄いピンク。

栽培・・・一般的な栽培方法で良いが実生をしたら牡丹類の中ではこの種が一番成長が早かった。
エンケファロカルプス属[Encephalocarpus]
原産地   メキシコ
アリオカルプス属と同じだが、花は春咲きである。
現在はペレキホラ属[Pelecyphora]に所属しています。
ということはこの属はなくなったのかな。
ペレキホラ属の「精巧丸」「バラ丸」と比べるとあまり似ていないと思うがなぜ属の変更をしたのかあまり納得がゆかない。
この種だけ花が春に咲くという理由と思うが・・・・
◎▲
銀牡丹(ぎんぼたん)[strobiliformis](松毬玉)

球体
 花

現在はペレキホラ属[Pelecyphora]に所属しています。
 
原産地 メキシコ、ヌエボレオン州

総合評価 100段階中 70〜80

小型種で疣は三角で小さく上に向いて密着し姿は
「松笠」によく似て肌はくすんだ緑灰色で微細な白刺を付け頂上部は綿毛に覆われます。。
 花は1cm程で小さいが鮮やかな紫紅色で春咲きです。

栽培・・・一般的な栽培方法で良いが小型種であるので多少培養土の多湿に注意
ローゼオカクタス属[Roseocactus]
原産地   メキシコ
アリオカルプス属と同じ
◎▲
亀甲牡丹(きっこうぼたん)[fissuratus]

球体 花


原産地 アメリカ・テキサス州

総合評価 100段階中 78〜84

 径10cm前後で扁平に育ち、肌は緑灰色で三角の疣には多数のシワがあります。花は薄いピンクで3〜4センチほどです。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い
◎▲
連山(れんざん)[fissuratus var.lloydii]

球体 花


 
原産地 メキシコ・コアウイラ州

総合評価 100段階中 80〜88

学名は「亀甲牡丹」の変種になっています。

亀甲牡丹に似ているが、疣が大きく表面には細かい突起とシワ(亀裂)があり、肌色は灰緑色で花は多少薄いピンク。
また、疣の大きい大疣連山というのがあり、特に疣の大きい物が好まれています。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い
◎▲
ヒントニー[fissuratus “hintonii”]

球体 花

総合評価 100段階中 75〜80

 
学名は「亀甲牡丹」の園芸品種になっています。
亀甲牡丹に似ているが、径6cm前後の小型種で疣の表面には細かい突起とシワ(亀裂)があり、肌色は緑黒色で花はピンク。

栽培・・・一般的な栽培方法で良
◎▲
黒牡丹(こくぼたん)[kotschoubeyanus]

球体 花

原産地 メキシコ・ヌエポレオン州

総合評価 100段階中 75〜82

 径6〜10cm前後の小型種で疣は小さく全体的には扁平な円状となりアレオーレには綿毛を有し、肌は黒緑色です。
花は鮮やかな紅色で秋咲きです。

栽培・・・一般的な栽培方法で良いが小型種であるので多少培養土の多湿に注意
◎▲
姫牡丹(ひめぼたん)「Kotschoubeyanus var.macdowellii」

球体
 花

総合評価 100段階中 75〜80

 黒牡丹の小型種で黒牡丹との区別が難しい。
昔の本では大きさはせいぜい2cm止まりとあるが、販売されている物は10cm近い物まであるので純粋な物でない無い可能性が高い。
ただ、昔はこの種についての詳細が不明だった可能性もある。
他のサイトや業者で販売されている物は花は濃い紅色とあるが、昔のサボテン誌等では薄いピンクの花となっています。
実際に開花した花色は極薄いピンク色でした。
このことを考えると「姫牡丹」の花は昔のサボテン誌のとおり薄いピンク色が正しいと言えますので、今、流通しているのはもしかしたら「黒牡丹」との交配種が多いのではないかともいえます。

栽培・・・一般的な栽培方法で良いが小型種であるので多少培養土の多湿に注意
イスラヤ属[Islaya]
原産地 ペルー
 大変魅力的な種属であるが、残念なことに栽培が難しくほとんどが接木で栽培されています。
 
小形種で径10cm前後の物がほとんどで短円筒状に育つ、アレオーレは綿毛が豊かで刺は短直刺が多く整然と出し端正な感じのするものです。
肌は灰緑色から緑色で少し粉を吹いている感じのものが多い。花は春から夏、黄色系がほとんどで2〜3cm程です。
なお、現在は
「エリオシケ属」に統一されたとの記載が多いがどれを基準に扱うのか日本の業者は統一してほしいものです。

栽培・・・
高地性サボテンの性質を持ち暑さ、寒さ、特に蒸し暑さ、多湿に弱く日本での栽培は困難な植物の一つです。極度に乾燥した地域を原産地としており「コピアポア属」に似ているが高原性の性質も持っているので厄介である。
排水保水の良い培養土を使用し夏の蒸し暑さを避け空気の多湿、土の多湿を極端に避ける必要がある。また冬は暖かくして低温と土の多湿に注意し空気を乾燥させるようにするが、
一年を通じて空気中の湿度を乾燥させなければならないが日本の気候では困難である。
其の点で栽培場の設備(冷暖房等)が一つの解決策になると思われるが相当な経済力がないと無理かと思われる。
ただ、栽培困難といっても「エキノマスタス属」や「スクレロカクタス属」と比べると易しい栽培ができるので、自根での栽培も出来る。
※▲◆★
砂王女(さおうじょ)[krainziana]

球体 花 刺


原産地 チリ北部

総合評価 100段階中 75〜82

 本
種属の中でも特に美しい種である。
径12cmでのち円筒状に育ち、刺座(アレオーレ)の綿毛は大変豊かで美しさを助長しています。刺は短い直刺で淡いあめ色をして整然と出し端正なものです。
自花受精する。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い
※▲◆★
イスラ玉(伊須羅玉)(いすらだま)[islayensis]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 75〜80

 刺座には綿毛があり新刺は鮮やかな黒い太い刺を出し、綿毛も多くこの属の代表種で美しい種です。花は黄色

栽培・・・一般的な栽培方法で良い
※◆★
望爪玉(ぼうがぎょく)[islayensis grandiflorens]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 75〜80

 
学名からは「イスラ玉」の園芸品種となっている。
刺はあめ色で短いがしっかりした直刺で側刺は白で短い、肌は少し灰色かかった緑で綿毛も豊富です。花は黄色、
自花受精する。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い
※◆★
真理支天(まりしてん)[islayensis maritima]

球体
 花 刺

総合評価 100段階中 75〜80

 学名からは「イスラ玉」の園芸品種となっている。
中刺は先端が少し黒いアメ色の刺で側刺はすべて白、頂部は綿毛が多くイスラヤ属に共通の刺が整然とした端正な姿

栽培・・・一般的な栽培方法で良い
※◆★
ビカラー[islayensis bicolor]

球体
 花 刺

総合評価 100段階中 75〜80

 学名からは「イスラ玉」の園芸品種となっている。
くすんだ緑色の肌に短く針状の刺は先端が黒く中刺は白い側刺で丹精な顔、「イスラヤ属」らしい刺、姿で頂上には綿毛も多く付ける。
花は黄色、
自花受精する。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い
※◆★
ハウキスヒナス[islayensis
paucispinosa]

球体
 花 刺


 
「黒牙竜」

総合評価 100段階中 75〜80

 学名からは「イスラ玉」の園芸品種となっている。
情報が少なく確かではないが「黒牙竜」で検索した写真を見ると、くすんだ黄緑の肌に先端が黒茶の中刺を数本上向きに出し多少曲がっていて側刺は灰白色で散開し花は黄緑で姿は「イスラヤ属」の特徴をしている。
また、Islaya paucispina[鉾刺玉]のシノニムと「サボテン分類」のサイトでは記載があります。自花受精する。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い
※◆★
薔薇城
(ばらじょう)[islayensis divaricatiflora]

球体
 花 刺

総合評価 100段階中 75〜80

 学名からは「イスラ玉」の園芸品種となっている。
写真で見る限りでは、刺は先端が少しあめ色の白刺で側刺はすべて白、頂部は非常に綿毛が多くイスラヤ属に共通の刺が整然とした端正な姿

栽培・・・一般的な栽培方法で良い
※◆★
怪人鉄塔
(かいじんてっとう)[brevicylindrica]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 75〜81

 刺は先端が黒いあめ色で多少長め(1cm程)の刺を出し円筒状に育ち頂部はフェルト(綿毛)に覆われ、肌は灰緑色です。
花はほんのり緑かかった綺麗な黄色で径2〜2.5cm程、ポツポツと秋まで咲き続けます。
自花受精する。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い
※◆★
伽羅丸
(きゃらまる)[

球体 花 刺

総合評価 100段階中 75〜80

 綿毛が少なく刺は強く黒色です。
詳細は不明

栽培・・・一般的な栽培方法で良い
※◆★
古雛丸
(こびなまる)[copiapoides]

球体
 花 刺

総合評価 100段階中 75〜80

 くすんだ緑色の肌にあめ色の中刺を直射し側刺は白で短く小さい物をつけ頂部は綿毛も豊かである。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い
※◆★
富良美玉
(ふらびだま)[flavida]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 75〜80

 くすんだ緑色の肌にあめ色の中刺で側刺は白で短く小さいものをつけ綿毛は他の種と比べると少ないようです。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い
ウィギンシア属[Wigginsia]
原産地    アルゼンチン
 以前は「マラコカルプス属 Malacocarpus」であったが今はこの属はない?ようです。
ノトカクタス属で扱われている場合もある。

地味な種属でよく普及しているが収集している人は多くはないと思っていますがなんとなく見てみたい種です。。
 ノトカクタスに似て栽培は容易ですが寒さに弱いので栽培方法としてはメロカクタス属と同じでよいと思います。
昔はよく普及していましたが、最近は取り扱っている業者がなく入手困難となっているようです。

栽培・・・寒暑に強く育て易い種属ですが多少寒さに注意する。
○★
地久(球)丸
(ちきゅうまる)[erinaceus]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 50〜60

 肌は濃い緑で扁平に育ち径10cmを超えます。刺は褐色で針状の刺で刺座には綿毛を有します。花は黄色で径4cm程

栽培・・・一般ウィギンシア属の栽培
○★
綺羅玉
(きらだま)[arechavaletai]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 50〜62

 肌は暗緑色、針状の白色の刺を出し頂上付近は豊かな綿毛で覆われます。

栽培・・・一般ウィギンシア属の栽培
○★
秀剣丸
(しゅうけんまる)[macrocanthus]

球体 花× 刺

総合評価 100段階中 50〜62

 肌は緑で針状で短いが強刺を付け刺座には綿毛をつけます。
扁平に育ち花は黄色の大輪ですがあまり美しいとはいえません。

栽培・・・一般ウィギンシア属の栽培
○◎★
白剣玉
(はっけんだま)[vorwerkianus]

球体 花 刺


 原産地 コロンビア

総合評価 100段階中 50〜60

昔からの普及種で緑色の肌に針状の短い刺と綿毛をつけます。
秀剣丸に似ています。花は黄色

栽培・・・一般ウィギンシア属の栽培
ウイルコキシア属[Wilcoxia]
原産地  メキシコ
 径1cmほどの細い茎で球体は観賞価値はないが、花が美しく淡紅色の大輪で根は塊根状である。
エキノケレウス属で扱われている場合もある

栽培・・・この属の種を扱ったことがないので詳細は不明だがかなり作り難い植物のようで主に接木で栽培されているようだ。
 このことから排水保水の良い培養土で土の多湿を避ける必要がありそう、また冬季の温度も注意が必要と思われる。
◎◆★
銀紐
(ぎんひも)[poselgeri]

球体× 花


 原産地 アメリカ・テキサス州 メキシコ、コアウィラ州

総合評価 100段階中 40〜50

根は塊根状で大きいが茎
は1cm足らずの細い紐状で極細い刺をつける花は淡いピンクで中に行くほど濃い色になる。春咲き

栽培・・・一般的な栽培方法で良い
◎◆★
珠毛柱
(しゅもうちゅう)[schmollii]

球体× 花

総合評価 100段階中 40〜50

 同上、花はピンク、取り扱っている業者がなく入手困難です。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い
ウタヒア属[Utahia]
原産地  ユタ州
 一属一種、高山性サボテンの性質を持ち日本での栽培は困難であり主に接木で栽培維持されている。
「ペディオカクタス属」
で扱われている場合もある。

栽培・・・一度、接木苗を購入して育てましたが、腐敗し消滅しました。
購入後急激に生長し、その後、カイガラムシにより被害を受け生長点が損傷しました。
生長点から子を出したのでどうするか迷っているうち、球体が実割れを起こしそこから腐敗したものです。
他の栽培困難種と同様に少しの傷から腐敗をするようで、虫、他のサボテンの刺の傷等にも注意がいるようです。
栽培は排水保水の良い培養土で土の多湿を避ける必要があり空気中の湿度も大敵である。
特に夏の蒸し暑さには抵抗力がないので完全休眠をして通風をはかり凌ぐほかないようです。
スクレロカクタス属「白紅山」の栽培方法と同様な扱いをする。
◆★
天狼(てんろう)[sileri]

球体 花 刺


 原産地 アメリカ・ユタ州等

総合評価 100段階中 65〜75

ペディオカクタス属
で扱われている場合もある。
緑灰色の肌に稜は疣で突起して1cmに及ぶ、中刺は先端が黒で基部は白の強い刺2cm程、側刺は白で1cm〜2cm程を球体に沿って散開する。
花は黄色で赤褐色の中筋がある。

栽培・・・一般的な栽培方法で良いが他の栽培困難種と同様に少しの傷でも腐敗する可能性があり、接木でも長く栽培することはなかなか難しい。
栽培環境と合わせ、接木の場合栽培環境よりも虫等による傷で腐敗に至ることが多い。
エキノカクタス属[Echinocactus]
原産地  メキシコ
 すべてのサボテンの代表種といってよい種属です。
ほとんどが超有名種でそれぞれに観賞価値が高く素晴らしいものばかりです。
 
個別にみるとかなり性質の違っているものであり、金鯱、弁慶類、太平丸、大竜冠類の4つに分けることができます
 栽培は容易な物と多少難しい種とに分かれますが栽培容易な金鯱、弁慶類は太球に育ち太球になると素晴らしいものになります。日本でも原産地に近い植物に育てられるもので育て概のあるものです。
 栽培が難しい太平丸類は小型で、大竜冠類は20cm程度に育ちます。

栽培・・・
金鯱、弁慶類は多湿や強光線に強く日本の気候でもどうにか順調に育てられる丈夫な種類で原産地球に近いものを作ることができます
 寒暑に強く温暖な地方では露地でも越冬可能ですが乾燥気味に育てると良いようです。
ただ、相当大きくなるので栽培場の狭い一般の趣味家では充分に大きくなった姿に育てるは困難で、ある程度の大きさであきらめるしかないのが実情である。
 
大平丸類は高原性砂漠を原産地としているため寒暑に強いが土の多湿を好まないので注意が必要であり、特に気温の低いときの多湿に注意をする。
 大竜冠類も太平丸と同様であるがさらに多湿に注意し強光線で栽培するが生長は遅く栽培はかなり困難である。
○◎
金鯱
(きんしゃち)[grusonii]

球体 花 刺


 原産地  メキシコ・ケレタロ州

総合評価 100段階中 90〜95

全サボテンの中でも最もサボテンらしく最も有名なものです。
観賞価値は高くサボテン公園や植物園でサボテンがある場合必ず見かけます。それも太球で原産地を想像させることができるものです。
 球体は太球になっても球形を保ち全身を黄色の強刺で覆い見事でまさにサボテンのなかのサボテンです。
 花は黄色で刺の色の関係もありあまり目立ちません。
開花するまでに30年以上、径35〜40センチ以上が必要です。
伊豆シャボテン公園の日本一の「金鯱」は胴回り2.7メートル、高さ118センチです。

栽培・・・寒暑に強く多湿にも強い丈夫な種でエキノカクタス属の一般的な栽培方法でよく育つ。
サボテン誌等で紹介されている栽培として、非常に丈夫で早く育ちすぎるとあるが実際に実生で育てるとそうは行かなく、育ちすぎることはないし、少し手を抜くとイジケテ生長が遅くなります。
一般の種よりは少し栽培が易しい程度と考えた方が良いと思います。
 小さいうちから直射日光で育てると、日焼け、雪にも耐えることができますが露地栽培ではかなり難しい栽培となります。
露地では生長がほとんど期待できなく次第に弱って汚れた姿となり消滅します。
○◎
弁慶
(べんけい)[grandis]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 75〜80

 巌によく似ています。成球になると肌に暗紫の横縞がでます。超太球になるといわれていますが「宇部常盤公園」の弁慶は横縞は出ていません。
 肌は少し白粉を帯びたくすんだ緑をしており、刺はまばらで中刺は5cm程度で周囲刺は5本程度で3〜4cm刺座と刺座の間隔は広く稜は数が少ないようです。
取り扱っている業者がなく入手困難です。

栽培・・・エキノカクタス属(金鯱)の一般的な栽培方法で良いが寒さには抵抗力が落ちるので注意が必要。
○◎
(いわお)[ingens]

球体 花 刺


 原産地 メキシコ・イダルゴ州、タマウリパス州

総合評価 100段階中 75〜82

巌、弁慶、春雷、鬼頭丸はよく似ています。小苗の時代と成球とは全くの別物になります。
大型に育ち径1メートル以上となり、成球になるとその特徴が現れてきます。
 刺座と刺座の間隔は狭く一連に並んでおり稜は多く稜と稜の間も狭く深く切れこんでいます。
 肌色は濃い緑色で黒褐色の強刺を出し重厚な雰囲気をもっています。
花は径3cm程度で黄色。

栽培・・・エキノカクタス属(弁慶)の一般的な栽培方法で良い。
◎★
鬼頭丸
(きとうまる)[visnaga]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 75〜83

 巌によく似ていますが、刺が半開きの十字形に出て長さは5〜10cmくらいで、また雰囲気の違ったもので見応えがあります。
 肌はくすんだ暗緑色で大型に育ち径1メートル以上になり、稜は多く深く切れ込んでおりアレオーレは接近し整然とした線状で、太球になると重厚な姿となります。
 花は径8cm程の黄色で雌しべが大変多く花ビラは短く見えます。
業者が取り扱っていないため現物を見たことがなく入手困難です。

栽培・・・エキノカクタス属(弁慶)の一般的な栽培方法で良い。
▲◆
太平丸
(たいへいまる)[horizonthalonius]
太平丸類は業者や趣味家によって刺や肌色の少しの違いを強調して細かく区別されており、あまりに区別され過ぎて嫌気がさします。
また、
選別育成(交配を含む)で似た種が氾濫して本当の区別(産地別)も日本では難しい状況ではないかと推測します
業者から購入した物が本当にその種なのかかなり疑問を持たざるを得ない状況だと思っています。
どうすることも出来ませんが他の種がこのような状態にはしてほしくないと思っています。
太平丸の疑問
太平丸は産地により姿形に違いがあり細かく区別されているが同一種といわれています。
しかし、学名を見るとそれぞれに変種、品種の学名がついているのはどうしてか不思議です。同一種であれば太平丸の学名一つで良いと思うのですが?

球体 花 刺


 原産地 アメリカ・テキサス州、ニューメキシコ州

総合評価 100段階中 80〜92

小平丸翠平丸尖紅丸ニコリー雷帝花王丸
の型違いがある。どれも素晴らしいものであり、昔からの有名種である。
 栽培は初心者には難しいとあるが、それ程でもない、多湿、低温、強光線に注意すればいいだけであるがそれが難しい。
 
肌色がコバルトブルーの独特な色で稜は少なく6〜10稜くらいでふっくらとしており個体差がありますが灰緑色、白粉が強いもの青味が強いもの等観賞価値を助長します。
 刺の色は地味ですが扁平又は丸刺の太い刺で数は少ないが整然と出て球体と刺のバランスがよくとれています。
花は薄いピンクから濃いピンクまであり変化に富んでいます。
また、中心はより濃いピンクの径7cmで大変綺麗なもの。

栽培・・・寒暑には強いが土の多湿を好まないし成長が遅く排水のよい土で栽培をする。
土の多湿に弱いので注意をし柔らかい豊富な光線をあて低温に注意すれば初心者でもどうにか栽培できると思われる。
実生は発芽率が低いが発芽すると中苗までは他種よりも栽培は易しく生長は多少遅いが良く育ちますので育て概があります。
大きくなり正球になると栽培が難しくなります。
堅い丈夫な肌に見えますが、日焼に弱く少しでも栽培環境が変わったり、植替え後発根がうまく行かないで拗れて生長が止まったり、腐敗したりします。
この日焼対策が栽培を行う中で一番の問題といえます。
▲◆
大竜冠(たいりゅうかん)[polycephalus]

球体 花 刺


 原産地 アメリカ・ユタ州、カリフォルニア州

総合評価 100段階中 80〜90

太平丸よりは栽培には注意が必要である。さらに多湿に注意
原産地では刺は朱色の綺麗な刺をしているといわれますが、日本では新刺は朱色で美しいのですがこの色を維持することは困難で白っぽく退色します。
 刺は強烈な長い中刺と側刺は体に沿うように体を覆い、球体は径10cm〜20cmまでで群生し肌は艶のない灰白緑色で花は黄色で径4cm。
栽培が難しく成長が遅いため接木で栽培されることが多い。
高額で取引され特に輸入球は非常に高額である。

栽培・・・土の多湿に弱く
栽培はかなり困難であり、強光線にあて成長期(春)以外は極度に土の多湿を避ける必要がある。
種子は大きく実生しても発芽率が大変低い。
▲◆★
竜女冠
(りゅうじょかん)[xeranthemoides]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 70〜80

 性質姿は大竜冠によく似ていますが、名前のとおり大竜冠より小型で優しい感じの物です。

栽培・・・大竜冠と同じ栽培方法で良い。
▲◆★
神竜玉(しんりゅうぎょく)[parryi]

球体 花 刺

 原産地メキシコ・チワワ州等

総合評価 100段階中 70〜80

径25cm前後で単幹、又は群生し性質姿は大竜冠によく似ていますが、刺が細い感じでばらついている。

栽培・・・大竜冠と同じ栽培方法で良いが少し丈夫との記述あり。
○◎
春雷
(しゅんらい)[palmeri]

球体 花 刺


原産地 メキシコ・コアウィラ州

総合評価 100段階中 70〜85

 濃い緑色の肌に太い針状の長強刺を出して特にあめ色の中刺が強大で長さ8cmで球体と刺のバランスがよく径50cm程でのち円筒状に育つ、30cm以上の太球になると見事な姿となります。
 花は小さく径3cmほどの黄色で、私の最も好きなサボテンの一つです。

栽培・・・エキノカクタス属(金鯱)の一般的な栽培方法で良いが、実際に栽培して見ると太球になる割りには成長が大変遅く、寒暑に成長阻害が出ますので根を充分に張らせることが重要です。
これは「弁慶」「巌」「「鬼頭丸」にもいえるかも知れません。
エキノケレウス属[Echinocereus]
原産地   メキシコ、アメリカ南部
 花の綺麗な種属で例外なく花が綺麗です。また、花の芯(めしべ)が緑色をしており花にアクセントをつけ美しさを助長しています。
 球体に個体差があり変化に富んだ種属で種類も大変多い属です。
花のつきにくい種があり、太陽類は花の数も少ない。

栽培・・・寒暑に強いが土の多湿、蒸し暑さに弱いので排水保水の良い培養土に強光線で栽培する。夏は通風をはかり水を控えて育てる。
良く生長をするし見た目丈夫な種に見えるのでつい手を抜いた栽培となり腐敗させることが多くなるので注意が必要。
○◎
太陽
(たいよう)[rigidissimus]

球体 花 刺


 原産地 メキシコ・ソラノ州、アメリカアリゾナ州

総合評価 100段階中 65〜75

この種属の一つの代表種でくし状の細刺で赤刺と白刺が混じり肌を覆い、径7〜10センチ程度で円筒状に育ちます。
花は紅ピンクの大輪で中は白くなっています。この種では径太く育ち美しいものです。

栽培・・・一般的な栽培方法で良いが他の種と比べ多少土の多湿に弱い

赤太陽
(あかたいよう)[rigidissimus rubrispinus]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 70〜80

 上
記の刺の赤いもの、区別しなくても良いと思います。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い、太陽と同じ

紫太陽
(むらさきたいよう)[rigidissimus purpleus]
球体 花 刺

総合評価 100段階中 70〜80

 太陽の刺が紫になったもので大変美しく人気種です。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い、太陽と同じ

草木角
(そうもくかく)[scheerii]

球体× 花


 原産地 メキシコ

総合評価 100段階中 30〜55

細い角茎に白く鋭い刺をつけ群生します。花を観賞する種で紫紅の大輪です。
花径7〜8cmで充分開いた物は12cmに及びます。

栽培・・・一般的な栽培方法で良いが強光線より豊富な軟光線がよい

宇宙殿
(うちゅうでん)[knippelianus]

球体 花


 原産地 メキシコ・コアウィラ州

総合評価 100段階中 55〜65

径5〜8センチで円
筒状に育ち、小さな刺で数は少なく肌色は濃い緑色で陽が強いと頂上付近が紫を帯びる。
花は濃いピンクです。稜は5〜6でふっくらとして切れ込みはほとんどありません。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い

ローマ蝦
(ろーまえび)[octacanthus]

球体 花


 原産地 アメリカ・ニューメキシコ州、テキサス州

総合評価 100段階中 35〜58

鋭い長い針状の刺を出し、径3〜5センチ程で稜は少し疣状で短い円筒型をしており肌は緑色で群生します。
花は緋赤色で径3〜4センチほどです。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い

美花角
(びかかく)[pentalophus]

球体× 花

総合評価 100段階中 30〜55

 径1〜1.5センチくらいの長い角径でねじれて地を這い、目立たない灰白色の1〜2cmの刺を出します。
花は大輪で濃い紅色、中心は白色。

栽培・・・一般的な栽培方法で良いが強光線より豊富な軟光線がよい
露地栽培をしているが9年経過しても未だに開花していません。
サボテン誌等によれば容易に開花するとなっていますが、ここでは難しい開花条件となっているようです。
露地で長く生き残っていますが、生き残るだけで体力を使い果たしているようです。
あまりに開花しないので鉢植えでひとつ栽培を始めましたが、3年経っても開花しません。
本来、開花しにくい種と思うようになりました。

桃太郎
(ももたろう)[pentalophus cv.MOMOTARO

球体× 花

総合評価 100段階中 30〜50

 美花角の交配種で刺がありません。どのような交配で出来たのかは不明です。
花は赤橙から真赤で径3〜5cm程です。

栽培・・・一般的な栽培方法で良いが強光線には体力を消耗する。

御旗
(みはた)[dasyacanthus]

球体 花 刺


 原産地 アメリカ・テキサス州、ニューメキシコ州

総合評価 100段階中 60〜70

球体は太陽に似ており刺も櫛状であるが、色が薄い黄色と白が混じったような物。花は淡いピンクに濃い中筋が入る。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い

極花殿(きょかでん)

球体× 花

総合評価 100段階中 20〜35

 美花角と似ていて区別がつき難いし調べても「極花殿」という品種は出てきません。
「美花角」と同一植物でなければ「美花角」の交配種と思いますが、どうしてこのような物を作出して販売しているのか理解に苦しみます。
花、姿は「美花角」と全く同一です。
昔の本には「宇宙殿×美花角」とあります。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い
◎★
司エビ
(つかさ)[engelmannii]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 40〜50

 3cmくらいの刺で赤と白が混じって綺麗な物、群生します。
昔は普及種でしたが最近はカタログ等で見たことがない。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い

リンゼイ[ferreirianus var.lindsayi]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 55〜65

 あめ色の長強刺が上に反り返って出ます。
径10センチくらいで球形に育ち花はピンク

栽培・・・一般的な栽培方法で良い

華山
(かざん)[papillosus]
球体× 花
 原産地 アメリカ・テキサス州西部

総合評価 100段階中 45〜55

細い円筒状に育ち、刺は弱く目立たず球体は観賞価値はありませんが花は外側は黄色で中が赤の派手で綺麗な物です

栽培・・・一般的な栽培方法で良い

摺墨
(するすみ)[melanocentrus]

球体 花 刺


 原産地 アメリカ・テキサス州

総合評価 100段階中 55〜65

御旗に似ているが刺が黒く花は紅色で大輪です。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い

明石丸
(あかしまる)[pulchellus]

球体 花 刺


 原産地 メキシコ・イダルゴ州等

総合評価 100段階中 50〜60

小型種、球形に育ち灰白色の極短い刺とピンクの美しい花を群開させます。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い

桜エビ
(さくらえび)[reichenbachii var.armatus]
球体 花 刺

総合評価 100段階中 50〜62

 中刺がピンクかかったもので側刺は白で短い刺です。体型は太陽に似ています。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い

麗晃丸
(れいこうまる)[reichenbachii]

球体 花 刺


 原産地 アメリカ・テキサス州、オクラホマ州

総合評価 100段階中 55〜65

御旗や摺墨によく似た姿、花は多少濃いめのピンクの大輪です。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い

頂花エビ
(ちょうかえび)[weinbergii]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 60〜70
 稜は14くらいでピンクの短い刺を蜜につけて美しい物です。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い

微刺エビ
(びしえび)[subinermis]

球体 花


 原産地 メキシコ北部

総合評価 100段階中 60〜70


名前のとおり刺の少ない種で花は濃い黄色で稜は7〜8くらいです。肌はくすんだ緑色をしています。円筒状に育ち群生します。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い

大仏殿(だいぶつでん)[subinermis.var.luteus]

球体 花


 原産地 メキシコ・ソラノ州、チワワ州等

総合評価 100段階中 60〜70

微刺エビに似ていますがさらに円筒状に育ち花は輝黄色の大輪で透明感のある美しいものです。
「微刺エビ」の変種又は同一種として扱われている場合もある。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い
鬼見城(きけんじょう)
[triglochidiatus var.melanacanthus "inermisi"]

球体
× 花

 原産地 アメリカ・コロラド州

総合評価 100段階中 40〜50

「尠刺(せんし)エビの刺がない物と思われます。

栽培・・・
一般的な栽培方法で良い

▲★
白鳥エビ
(はくちょうえび)[HAKYUCHHOUEBI]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 60〜70

 極小さい純白刺が密集していて美しい種です。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い

青花エビ(あおばなえび)[viridiflorus]

球体 花 刺


原産地 アメリカ・ダコタ州等

総合評価 100段階中 50〜65

 小型種で径2〜4cmまで、刺は紅白の細刺で体に沿って出る。
花は名前の青ではなく黄緑色であるが、花の色としては珍しい色といえる。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い

極花宇宙

球体 花

総合評価 100段階中 50〜65

 極花殿と宇宙殿の交配種、姿は宇宙殿に似ていますが宇宙殿よりは細長く育ち花は紫ピンクで芯は緑色で良く開花します。花径4cm
かなり丈夫な種で露地栽培でもどうにか育つようです。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い

山嵐(やまあらし)[conglomeratus]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 55〜65

 径5cm程で円筒形に育ち群生する。
針状の長い白刺を激しく出して名前のとおりの姿となり花は紫の大輪で美しい。


栽培・・・一般的な栽培方法で良い
エキノフォスロカクタス属[Echinofossulocactus]
原産地  メキシコ
 稜が非常に多い種属で100にも及ぶものがあります。
頂上付近は綿毛が多く灰色の長い刺を出し、ほとんどの種は姿、形が似ているため詳細に観察しないと区別が難しいと思います
なお、「ステノカクタス属」で扱われている場合もあるが詳細は不明です。

栽培・・・寒暑に強く柔らかい豊富な光線での栽培が適している。
土の多湿にも強く育て易い種属であるが油断をすると根腐れを起こすのでかなり乾燥気味に育てた方が良い。コピアポア属に準じての栽培が適していると思います。
実生は容易で生長も早く丈夫な種ですが上記のような性質もある。また、日焼には弱いので注意する。

千波万波(せんぱまんぱ)[multicostatus]

球体 花 刺


 原産地 メキシコ・ドゥランゴ州、コアウィラ州

総合評価 100段階中 55〜65

非常に多くの稜「サボテン全種類で一番?」
であるが稜には刺座が少ないため刺はマバラに見える。刺は白く中刺は上向きに着きます。肌は濃いくすんだ緑色をしています。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い

縮玉
(ちぢみだま)[zscatecasensis]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 55〜65

 この種属の代表種で稜は100にも及びます。
稜は波打って中刺は黒く側刺は白で細いものです。
 花は薄いピンクで中筋があり群開しますが地味なものです。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い
○★
槍穂玉
(やりほぎょく)[hastatus]

球体 花 刺


総合評価 100段階中 55〜65

稜は多く波打っており中刺は強く最大8cmにも及び、側刺は四方に出ます。花は薄い白黄色です。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い

五刺玉(ごしぎょく)[pentacanthus]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 55〜65

肌はくすんだ緑色で稜は40くらい、刺は多少扁平で3cmくらいを数本上向きに出す。


栽培・・・一般的な栽培方法で良い

竜剣丸(りゅうけんまる)[coptonogonus]

球体 花 刺


 原産地 メキシコ・サンルイスポトシ州

総合評価 100段階中 60〜70

稜は少なく他の種と違ってほとんど波打ちをせず短い太い刺が数本上に反って出ますこの属では変わった形で他の種属の球形種と変わりない形です。肌は乾燥したようなくすんだ緑色をしています。

栽培・・・一般的な栽培方法で良いが多少多湿に注意

振武玉(しんぶぎょく)[lloydii]

球体 花 刺


 原産地 メキシコ・サカテカス州

総合評価 100段階中 60〜70

数多い稜は波打ち、平たく薄い紙状で灰白色の強烈な長刺をつけます。
頂部は綿毛に覆われて、花は薄いピンクで中筋がありますがあまり目立ちません。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い

殺陣玉(さつじんぎょく)[xlphacanthus]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 55〜65

 稜は極薄く波打つ刺は長大で黒褐色の平刺を直射する。
頂部は綿毛に被われる。


栽培・・・一般的な栽培方法で良い

御楯丸(おたてまる)[ochoterenaus]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 55〜65

 
稜の大変多い属の中では少ない?方であると思われる。
濃い緑の肌に太く短く幅広の中刺を出し側刺は白で散開する。扁平に育ち径10cm前後花は濁った白。


栽培・・・一般的な栽培方法で良い
エキノプシス属[Echinopsis]
原産地    アルゼンチン
 球体は一部を除いて観賞価値は高くないが、花が大きく夜咲きが多い。
この種と他の花物種との交配種が沢山出ておりどの交配種も大輪の美しい花を咲かせる。
 種の数が多い属であるが一部を除きカタログ等でもほとんど見ないものが多いのは球体に観賞価値がないのが原因かも知れない。
 また、本来寒さに弱い種であるが、日本に古くから入ってきて日本の環境に順応するものも出来ている。
 一部接木台として利用されている。

栽培・・・丈夫で育て易い種がほとんどであり、培養土も草花的に近いものでよいが栽培をして見ると夏の強光線と土の多湿に少し害をうける。また冬は寒さで体力を消耗するが、根が十分張っているものは夏、冬とも被害を受けないので春に十分根を張らせることが必要、培養土は赤玉土を主体としたもので草花の培養土より肥料分を少し軽くした物を使用する。
全体で見ると冬は暖かくすることが大事である。花盛丸、短毛丸も同様

金盛丸(きんせいまる)[calochlora]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 45〜52

 光沢のある黄緑色の肌で刺も小さな黄色で目立たない。
よく子を出して群生する。
 寒暑に強いが接木の台として利用されている記述がないので不思議である。

栽培・・・一般エキノプシス属の栽培方法でよいが栽培をして見ると「花盛丸」よりは寒暑に弱く特に寒さには
0度以下になると被害を受けるので抵抗力がない。
 このことが接木の台として使用されない理由と思われる。
栽培方法としては「メロカクタス属」または、「ギムノカリキュウム属」と同様で良いが夏の直射日光に当てると球体が弱るので注意をする。
○◎
花盛丸
(かせいまる)[tubiflora]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 35〜50

 短毛丸に似ているが刺が長く球体も長くなる傾向がある。
子をよく出し、花は夜咲きの白で花径7cmの綺麗な物である。
 交配種が沢山作出されているが姿は花盛丸と短毛丸の中間の姿の物が多く花はどれも大変綺麗なものが多い。
なお、花の色違いがあり
桃花花盛丸がある。
 斑入りの「
花和尚」は「世界の図」と同様に有名なものである。
短毛丸と同様に接木台として使用される。

栽培・・・一般エキノプシス属の栽培方法でよい
軒下等では冬でも栽培できるが、露地栽培となれば数年はどうにか栽培できるが、だんだん弱ってきて消滅する。
強い陽よりも柔らかい陽で栽培する。
○◎
短毛丸
(たんげまる)[eyriesii]

球体 花 刺

 原産地 ブラジル南部等

総合評価 100段階中 40〜52

球形から円筒状に育ち、刺は短く濃い緑色の肌で、寒暑に強く昔から家の軒先などに群生したものがよく見られるものである。
 花は純白の花径8センチの大輪で夜咲きです。
斑入りの「
世界の図」は昔から有名で大変綺麗なものです。
 園芸品種や変種ではなく多分交配種と思われる赤花を咲かせる「
赤花短毛丸」と黄色花の「芳金丸」がある。

栽培・・・一般エキノプシス属の栽培方法でよい、「花盛丸」よりも寒さに弱い
花盛丸と同様に露地では栽培は難しくなる。
芳金丸の栽培は「短毛丸」と比べてかなり難しくなる。
ほとんどロビビア属の栽培と考えて良いと思われる。

仁王丸
(にんおうまる)[rhodotricha]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 55〜65

 径太く育ち大型になる

栽培・・・一般エキノプシス属の栽培方法でよいが冬季は少し暖かくする。
※★
剣芒丸
(けんぼうまる)[obrepanda]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 50〜60

 豊麗丸「ロビビア属」の刺を大きくした感じのもの、花は白の大輪

栽培・・・一般エキノプシス属の栽培方法でよいが冬季は少し暖かくする。

魔剣丸
(まけんまる)[leucantha]

球体
 花 刺


 原産地 アルゼンチン北西部

総合評価 100段階中 60〜72

成長が早く径太に育ち褐色の長い刺が球体を覆います。
花は白で夜咲きの大輪である。

栽培・・・一般エキノプシス属の栽培方法でよいが冬季は少し暖かくする。
実生苗は成長も早く非常に丈夫であるが、強光線では拗れることが多い。
※★
豪刺丸
(ごうしまる)[chacoana]

球体
 花 刺

総合評価 100段階中 60〜70

 刺が強く長いが詳細は不明

栽培・・・一般エキノプシス属の栽培方法でよいが冬季は少し暖かくする。
※★
豪剣丸
(ごうけんまる)[chacoana]

球体
 花 刺


総合評価 100段階中 60〜70

不明


栽培・・・一般エキノプシス属の栽培方法でよいが冬季は少し暖かくする。
※★
益荒丸

球体 花 刺


総合評価 100段階中 55〜65

不明


栽培・・・一般エキノプシス属の栽培方法でよいが冬季は少し暖かくする。

紅鳳丸(こうほうまる)[mamillosa var.kermesina]

球体 花 刺


 原産地 アルゼンチン北部

総合評価 100段階中 60〜70

「プセウドロビビア属」
肌色は金盛丸に似ています。花は濃い紅ピンクの大輪で超一級品で目を見張るほどです。
花サボテンとして大切にしたい種です。

栽培・・・一般エキノプシス属の栽培方法でよいが冬季は少し暖かくする。
日焼けには弱いので注意がいる。
自花受精するのか開花後結実しました。
実生苗が1個育っていますのでこれから観察します。

カルデシアーナ[cardenasiana]

球体
 花 刺


原産地 ボリビア・タリハ州

総合評価 100段階中 50〜60

「豊麗丸」に似ている。


栽培・・・一般エキノプシス属の栽培方法でよいが冬季は少し暖かくする。
○◎
向陽旗
(こうようき)

球体 花 刺

総合評価 100段階中 55〜75

 
交配種
花盛丸とロビビア属の交配種であると思うが姿は「花盛丸」と「短毛丸」の中間の姿をしています。
花が大変美しく薄いピンク〜濃いピンクで花径7〜8cmの大輪です。

栽培・・・一般エキノプシス属の栽培方法でよいが冬季は少し暖かくする。
露地で数年は元気にしていたが、だんだん弱ってきて消滅することになる。
この種は鉢植えでも順調に育てるのは易しくない。交配種の「ロビビア属」の性質が関係しているようだ。
エキノマスタス属[Echinomastus]
原産地
アリゾナ、テキサス、メキシコの高山

「サボテンの分類」のサイトでは「エキノマスタス属」は「スクレロカクタス属」として扱われています。
 栽培の難しい種属であるが、大変魅力ある属です。
疣状の稜に
美しい刺をつけ繊細な感じのものが多いようです。
 現在、原産地球があるのか不明ですが原産地球を育てて見たいものです。
原産地球はどの種も肌が見えないくらいの強刺に覆われているようです。

栽培・・・北アメリカ高山性植物で
一種の高山植物である。日本での栽培は極めて難しく特に夏の高温多湿は致命的となるものです。
 排水保水を良くした培養土で一年を通じて乾燥下環境で強光線にあて水は成長期(早春)以外は水やりはしないくらいの育て方をする。とサボテン誌等で記載されているが、日本での栽培では強光線の直射日光では日焼けを起こし少しの傷でも致命傷になるので他の種と同様に柔らかい陽を長時間当てるのが良い。
一般に接木苗の栽培が主となっているが、接木でも栽培は難しく現在、接木苗を含め腐敗し残っているものはない。
腐敗の原因は、根腐れではなく球体の上、中、下といろんな場所から腐敗が始まって消滅しました。
根腐れがないのは接木苗がほとんどだからで、正木で育てていれば違った結果が出たかもしれません。
 
難物サボテンを育てている他サイト「Shabomaniac!」を参照して下さい。
◆★
桜丸(さくらまる)[intertextus]

球体 花 刺


原産地 アメリカ・テキサス州 メキシコ・チワワ州

総合評価 100段階中 70〜85

 灰緑色の肌に細いくすんだ赤と白の短い針状の刺を密集し体に添うように綺麗に着け全体として名前のとおり桜色といえる物。
花は薄いピンク

栽培・・・一般的な栽培方法で良い
◆★
英丸(はなぶさまる)[intertextus var.dasyacanthus]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 70〜85

 桜丸と区別がつかない程似ている。
また、
「桜丸」シノニム(別名)との情報もある。
姿、形等すべて「桜丸」と同一であるが強いて違いを言えば刺に違いがあり桜丸ほど刺が体に添うのではなくバラバラとしていること、中刺が上向きに伸びている違いがある。
花は薄いピンク

栽培・・・一般的な栽培方法で良い
◆★
英冠(えいかん)[johnsonii]

球体 花◎ 


 原産地 アメリカ・ユタ州、ネバダ州

総合評価 100段階中 85〜92

この属の代表種で大変魅力のある種、刺の色は変化も大きく形態もいろんな型があるが栽培は難しい。
 径12cm程で円筒状に育ち赤、白、藤色の直強刺が密集し大変美しく多彩である。
花は紫で
【花径3〜4cm】

栽培・・・一般的な栽培方法で良い
◆★
玄猿玉
(げんえいまる)[mapimiensis]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 70〜80

 中刺は先端が黒い強刺で白く細い側刺は球体に沿うように出て体に密着し原産地球は強刺に覆われて肌が見えません。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い
◆★
紫宝玉
(しほうぎょく)[unguispinus]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 70〜80

 径7cm前後、玄猿玉によく似ているが中刺は多少彎曲したり直射したり、側刺も先端が黒い刺となっているが白の部分が多く球体に密着し肌が見えないくらいである。。
花は紅褐色に緑の中筋

栽培・・・一般的な栽培方法で良い
◆★
虎爪玉
(とらづめだま)[unguispinus var crassihamatus]

球体 花 刺


原産地 メキシコ・サカテカス州、チワワ州

総合評価 100段階中 75〜85

 紫宝玉の刺を側刺も含め強烈にした物で特に豪壮です。(
紫宝玉の変種
業者のカタログを見ると
「虎爪玉」と「ラウイ」と区別して販売されているし学名も違っているようだが同一種ではないのでしょうか?
品種名の読み方ですが「こそうぎょく」の方が自然で良いと思いますが、どうしてこのような読み方にするのか信じられません。
他にもありますが、このような物は変更してほしいと思います。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い
◆★
ラウイ[unguispinus laui]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 75〜85

 白色の鋭く太い鷲爪のような刺で先端は黒色をしていて体を覆い豪壮なものです。
中刺の一本が特に太く下向きに肌に沿うように出る。
他の中刺は数本で少し細く上、横にと、これも肌に沿って出る。側刺も白く体に沿う
稜は疣状で肌は多少くすんだ緑色をしています。
学名から見ると
「紫宝玉」の変種?のようだし「虎爪玉」との区別が判らない。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い
◆★
紅簾玉(こうれんぎょく)[erectocentrus]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 75〜87

 先端が桜色の刺と白の側刺が体に密着し肌を覆い全体的には藤色で繊細な感じの美しい種です。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い
◆★
藤栄丸
(とうえいまる)[mariposensis]

球体 花 刺


原産地 アメリカ・テキサス州

総合評価 100段階中 75〜85

 小型種で径6センチ程、肌は灰白緑色で英冠に似ているが針状の直白刺で先端が黒い美しい刺を密集する。
花は薄いピンク

栽培・・・一般的な栽培方法で良い
エスコバリア属[Escobaria]
原産地   メキシコ 
 繊細な属で小型種が多く刺が美しい、姿は小型マミラリアのようで栽培には手がかかるようですが、詳細は判りません。
一般的でなくカタログ等でもあまり販売されていませんが種類は多い属です。
最近はかなりの種が販売されるようになりました。
花は小さく地味で目立ちません。

栽培・・・流浪丸しか栽培経験はないが思ったより栽培は易しいと感じています。実生も苦労することなく順調に育ってくれています。
多少水加減は注意するのが良いようです。
※★
松球丸
(しょうきゅうぎょく)[tuberculosa]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 


 白い刺を蜜につけ低い柱状に育ちます。花はくすんだ白

栽培・・・

流浪丸
(るろうまる)[emskoetteriana “runyonii”]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 55〜70

 淡い桜色の刺をつけ群生します。花は桃茶色で多花ですがあまり美しくありません。
「日本カクタス社の原色サボテン事典」では和名の読み方は
「りゅうろうまる」となっている。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い。
※★
北極丸
(ほっきょくまる)[vivipara]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 

 白色の刺をつけ群生します。花はピンクで美しいものです。

栽培・・・
誌によると栽培はかなり難しいとの記述があります。
※◆★
沙漠丸
(さばくまる)[chlorantha.var.deserti]

球体
 花 刺

総合評価 100段階中 

 径7cm前後で先端赤の白刺を蜜につけ、球体を覆いイスラヤ属を思い起こさせます。
コリファンタ属に「長刺沙漠丸alversonii」というのがありますが「沙漠丸」は「淡雪丸」の変種で「長刺沙漠丸」とは種が違うようです。
昔の本では「deserti」がコリファンタ属で記載されていますので私としては混乱しています。
私が好きなのは「沙漠丸」ですからコリファンタ属の物ではないと思っています。
また、名前は「沙漠丸」又は「砂漠丸」と両方記載されているが「「沙漠丸」が正しいと思います。

栽培・・・一般的な栽培方法で良いがかなり栽培困難の種である。
エスポストア属[Espostoa]
原産地   エクアドル、ペルー
柱サボテンで球体全体に真っ白な綿のような毛を密集し美しい種属です。
荒涼とした石ころだらけで草木一本ない場所に育っている原産地の写真を見ます。
日本で考えると火山活動が最近休止した白い岩だらけの場所に強烈な日光と少ない雨の乾ききった場所を想像します。

栽培・・・強い光線で土の多湿をさけ保水排水の良い培養土を使用し多肥で栽培するが国内実生では径太く育てるのは難しいとの記述があります。
冬季の温度に注意し最低温度7度くらいにする。
原産地の写真を見ると強烈な日光と乾燥した環境が不可欠な要素と思えます。
○◎
老楽
(おいらく)[lanata]

球体 花 刺


 原産地 ペルー

総合評価 100段階中 60〜70 

径10センチ以上で白い綿毛とその中から針状の細い刺を出します。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い

幻楽
(げんらく)[melanostele]

球体 花 刺


 原産地 ペルー

総合評価 100段階中 60〜70

綿毛が大変多く綿飴のような中から鋭く長い黄色の刺を出します。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い
○◎
越天楽
(えてんらく)[mirabilis]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 60〜70 

 この種では変わっているもので、白い綿毛がなく多彩な刺を多数だして綺麗なものです

栽培・・・一般的な栽培方法で良い
エピテランサ属[Epithelantha]
原産地   メキシコ
 小型のマミラリア属といった感じで白刺が密集し繊細で美しい属です。
 刺を汚さないように育て群生株にすると見事になり観賞価値が高いものです。
花は目立たない白で鑑賞の対象とはなりません。

栽培・・・寒暑に強いが夏の蒸し暑さと多湿に弱いので排水保水の良い培養土で通風をはかり特に土の多湿に注意する。

小人の帽子
(こびとのぼうし)[bokei]

球体 花 刺


 原産地 メキシコ・コアウイラ州

総合評価 100段階中 70〜80

白い極短い刺を肌に密集し繊細な美しさを出してします。


栽培・・・一般的な栽培方法で良い

かぐや姫[micromeris var.unguispina]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 70〜85

 
「月世界」の変種、濃い緑の肌と先端は黒の白い刺との対比が美しい種です。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い

月世界(つきせかい)[micromeris]

球体 花 刺


 原産地 アメリカ・テキサス州

総合評価 100段階中 70〜85

この種の代表種で径3〜4センチと小型で群生し稜が大変多く細かい疣状で白色の短刺を密集し体に密着します。
 白いサボテンは群生するとどれも見事になります。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い

天世界
(てんせかい)[micromeris var.greggii]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 70〜85

 
月世界の大型変種、他に「新世界」「鶴の卵」の変種あり

栽培・・・一般的な栽培方法で良い
エリオカクタス属[Eriocactus]
原産地   ブラジル
 この属は黄色の刺に特徴があり、栽培は容易で寒暑に強いようです。
「金晃丸」は実生で作ると日本では径が太くなりにくいため接木で作られることがあります。
「ノトカクタス属」として扱われている事も多い。

栽培・・・寒暑、多湿にも強いようで培養土も多肥なものを使用する。
全サボテンの中でも栽培は易しい属の割には観賞価値が高いので育て概があります。
○◎
金晃丸
(きんこうまる)[leninghausii]

球体
 花 刺


原産地 ブラジル・リオグランデ・ド・スル州等

総合評価 100段階中 70〜85

 この種の代表種でよく普及しています。球体は黄色の細刺で覆われ大変綺麗なものです。
接木すると大変大きくなり、それを胴切りして子を出して群生株にし立てて販売されています。
 ぜひ一本は持ちたい種です。花は黄色ですがあまり美しくありません。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い
露地栽培を10年していますが、元気に育っています。
私が育てている中で一番、寒暑乾湿に強いと感じていましたが、露地栽培が10年を超えて急に腐敗しました。
原因が思い当りませんが、露地栽培で長期間順調に育てるのは難しいかもしれまん。
自花受精する

英冠丸
(えいかんまる)[magnificus]

球体 花 刺


原産地 ブラジル

総合評価 100段階中 70〜85

「英冠玉」
と記載されている方が多いがどちらが正当なのか判りません。
くすんだ緑色の肌で稜は深く切れ込み稜に2cm程の黄色の細刺をつけます。
球体は径太く育ちます。花は黄色の大輪

栽培・・・一般的な栽培方法で良い

金冠
(きんかん)[schumannianus]

球体 花 刺


 原産地 パラグアイ

総合評価 100段階中 60〜70

径太く育ち、細い黄色の刺をつけていますがあまり目立ちません。最初は扁平に育ちのち柱状になります。花は黄色の大輪です。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い
エリオシケ属[Eriosyce]
原産地   チリ
 この属は刺が強烈で大きく育ちますが大きくなると栽培は難しい?ようで、主に接木で販売されています。
原産地の写真を見るとかなり乾燥した場所に生育しているようです。

栽培・・・サボテン誌によると栽培はそれ程難しいものではなく、寒暑乾湿にも割合強いとの記述がある。
ただ成長が遅いため接木で栽培されているようだ排水保水のよい培養土で強光線で育てるが
太球になると栽培が難しくなるようです。
▲◆★
五百津玉
(いほつぎょく)[ihotzkyanae]

球体
 花 刺


原産地 チリ

総合評価 100段階中 80〜92

 この属の代表種です。他の種も五百津玉によく似ています。
白粉を帯びたようなくすんだ黄緑色の肌に
黒からアメ色の強烈な短刺を蜜につけて球体を覆い豪壮なものです。球体も大きくなり50cmに及びます。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い
▲◆★
極光丸
(きょくこうまる)[ceratistes]

球体
 花 刺


原産地 チリ

総合評価 100段階中 80〜92

 黄緑色の肌で径50cmになり、刺は黄色の太い刺で球体とのバランスがよく見応えのあるものです。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い
エリオセレウス属[Eriocereus]
原産地   ブラジル
 寒暑に強く成長旺盛で接木台として広く使用されているものが多い種属です。

栽培・・・寒暑に強く生育旺盛であるので多肥な培養土で栽培する。

臥竜
(がりゅう)[tortuosus]

球体 花 刺


 原産地 ブラジル、パラグアイ等

総合評価 100段階中 

茎の大きさは3cm程で針状の長く激しい刺を出し、花は白です。

栽培・・・一般的な栽培方法でよい
○◎
袖ヶ浦
(そでがうら)jusbertii]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 30〜45

 高級接木台として利用されています。特に寒さに強いためと接木した苗は刺が強くでるため強刺類を中心に利用されています。
 刺は太いが短くて少ないので接木台として操作し易いものですが接穂との相性があるようで活着しにくいものがあるようです。
 故「伊藤芳夫」氏によると「臥竜」と「花盛丸」の交配種という記述をされています。
花は白で花径14cmの大輪ですがあまり美しくはありません。

栽培・・・一般的な栽培方法でよい
○★
新橋
(しんばし)[martinii]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 30〜40

 緑色の肌で刺は少なく細い歪んだ棒状の茎を伸ばします。花は白です。

栽培・・・一般的な栽培方法でよい
オブレゴニア属[Obregonia]
原産地   メキシコ
 一属一種です。
松かさに似ており、成長が大変遅い物で、昔はかなり高額で取引がされていましたが現在は安価に購入できるようになりましたが高級品のイメージはかわりません。

栽培・・・寒暑に強いが土の多湿、強光線に注意し軟光線で栽培する。
「ギムノカリキュウム属」と同様の栽培方法で良いが多少土の多湿に注意する。
かなり遮光した栽培をする

帝冠(ていかん)[denegrii]

球体 花


 原産地 メキシコ・タマウリパス州

総合評価 100段階中 70〜85

先の尖ったうろこ状の疣を重ね緑色の肌で刺は極小さいものが4本程度だが全く欠落しているものもあり、根は蕪状で大きくなります。
成長は遅いようです。花は白花です。

栽培・・・一般的な栽培方法でよい
オプンチア属[Opuntia]
原産地  南アメリカ
 強健だが原産地の環境は「コピアポア属」に近い環境と思われる。
扁平な団扇型に育つ種属で多くの種を有しています。
 刺が特殊で
芒刺というものが刺座にあり刺は目に見えないくらい小さく柔らかそうな刺であるが、その一本一本には釣り針のようにかえしがあり刺さると抜けなくなるので注意が必要です。
 大きな刺にも逆刺がついており、触っただけで刺さり大変痛い思いをするものもあります。

栽培・・・ほとんどの種は丈夫で育て易いが冬季は暖かくする方がよい。培養土は草花の培養土で問題ない。
○◎
紅花団扇
(べにばなうちわ)[bergeriana]

球体 花


 原産地 中米、南米

総合評価 100段階中 25〜40

赤い花をつけ、接木台として使用されています。

栽培・・・一般的な栽培方法でよい
○◎
宝剣
(ほうけん)[lanceolata]

球体 花

総合評価 100段階中 35〜55

 寒暑に強く強健で生育旺盛なため接木台に使用されています。
30cm以上の団扇型の葉を出して大きく育ちます。
 宮崎のサボテン公園はこの「宝剣」が100万本もあり有名な公園でしたが、2004年の台風のため全滅し2005年3月をもって公園が閉園されました。
花は黄色で自花受精?するようで大きな実をつける。

栽培・・・一般的な栽培方法でよい。露地植えにすると成長し過ぎて困る。

這団扇
(はいうちわ)[fumifusa](円武扇)(えんぶせん)

球体× 花

総合評価 100段階中 20〜35

 故「伊藤芳夫」氏が花サボテン、強刺類を接木して効果をあげ本で紹介され昔は接木台として使用されていましたが、刺が厳しく扱いにくいことと冬は縮んでしまうので春からの成長が遅れることと、接木台としての寿命が短いため今は使用されなくなりました。
 非常に丈夫でかなりの寒地でも露地で冬を越します。

栽培・・・一般的な栽培方法でよい
○★
銀世界
(ぎんせかい)[leucoteicha]

球体 花

総合評価 100段階中 40〜50

 これも「伊藤芳夫」氏が接木台として主に「金晃丸」を接木して効果をあげていました。
最近は全く使用されません。理由は扱いにくいこと葉が薄いため丸型サボテンには使用しにくいためと思われます。

栽培・・・一般的な栽培方法でよい
○★
白桃扇
(はくとうせん)[microdasys var.albispiana]

球体 花

総合評価 100段階中 45〜60

白い柔らかい芒刺を蜜につけ美しいもので花は黄色です。誌によるとこの種の芒刺は刺さらないという記述がありますが、実際は刺さります。特に柔らかい腕や太もも等には刺さりますので注意が必要です。

栽培・・・一般的な栽培方法でよいが「宝剣」と比べると栽培には注意が必要で寒暑に影響を受ける
○★
白妙
(しろたえ)[orbiculata]

球体 花

総合評価 100段階中 45〜55

 若い苗の時に柔らかい白毛に覆われる。陽に良く当てると白毛が発達し肌が見えないほどになり美しい。

栽培・・・一般的な栽培方法でよい。冬季は暖かくする。
○★
金烏帽子
(きんえぼし)[microdasya]

球体 花


 原産地 メキシコ中部

総合評価 100段階中 45〜55

黄色の芒刺を蜜につけ姿は黄金色に見えます。

栽培・・・一般的な栽培方法でよいが「宝剣」と比べると栽培には注意が必要で寒暑に影響を受ける
オレオセレウス属[Oreocereus]
原産地   ボリビア
 南米の高地(3000メートル〜4000メートル)に自生しているので高さから見れば一種の高山植物であるが栽培はそれほど難しくないようだ。
この属は白い刺の中から鋭い大きな刺をだすのが特徴です。
 原産地球は特に豪壮ですが内地球は径細く育ち原産地球とは比べ物にならない。
径10〜15cmで高さは1m〜2mになる

栽培・・・寒暑に強いわけではないが抵抗力があるので日本でもどうにか育ちますが原産地球に比べると径が小さく育つ傾向がある。
夏の蒸し暑さに注意し 保水排水の良い培養土を使用し多湿を避け強光線をあてる。
冬季の低温の影響については不明
◎★
武烈丸
(ぶれつまる)[celsianus var.bruennowii]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 70〜80

 ライオン錦の変種で特に刺の強いもの

栽培・・・一般的な栽培方法で良いがライオン錦と同様
○◎
ライオン錦[celsianus]

球体 花 刺


原産地 アルゼンチン・ウマウアカ、ボリビア

総合評価 100段階中 70〜80

 白い長い柔らかい刺の中からあめ色の激しい強刺をだし強烈なインパクトのある豪壮な種です。

栽培・・・一般的な栽培方法で良いが実際に露地栽培をするとかなり栽培困難で誌で記載してある栽培
(それほど難しくない)とは行かない。
陽当たり、培養土、風、湿度、温度に注意がいる。
○◎
白雲錦
(はくうんにしき)[trollii]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 70〜80

 ライオン錦の白い刺とは違って極細い白い綿のような刺を蜜にだし球体を覆い肌は見えません。
 その中から針状の強い刺もだしますが全体に繊細な感じのするものです。

栽培・・・一般的な栽培方法で良いが他の種と比べると若干育て易いようだ。
オロヤ属[Oroya]
原産地   ペルー
 詳細は不明ですが櫛状の刺が特徴の属です。

栽培・・・高山性サボテンであり夏季の蒸し暑さと多湿に敏感で栽培の難しい種である。
寒さには強いが多湿を好まないし冬季が成長期であることにより
日本での栽培はかなり厳しいものである。
※◆★
彩髯玉
(さいぜんぎょく)[peruviana](美髯玉)

球体 花 刺

総合評価 100段階中 

 扁平に育ち、肌は緑青色で疣状の稜に細い黄赤刺が体に沿って密集する。
花は桃色

栽培・・・一般的な栽培方法で良い
※◆★
久髯玉
(きゅうぜんぎょく)[gibbosa]

球体 花 刺


 原産地 ペルー

総合評価 100段階中 

肌は濃い緑で刺は短くマバラに体を覆っているという感じ、花は赤黄色で花びらが整然とし美しい

栽培・・・一般的な栽培方法で良い
※◆★
麗髯玉
(れいぜんぎょく)[neoperuviana]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 

 円筒状に育ち径40センチ程、少し黒ずんだ緑色の肌に黄色の長い刺を肌に沿って散開しくしの歯のように見え、中刺はない。花は桃色

栽培・・・一般的な栽培方法で良い
カマエセレウス属[Chamaesereus]
原産地  アルゼンチン
 体は小さいが花は大きく濃赤色の大変綺麗な花を咲かせる種属で、寒暑に強く露地栽培でも問題なく育ち群生します。
 他の属(ロビビア等)との
交配種が沢山作られており、どれも非常に美しい花を咲かせています。

栽培・・・寒暑、乾湿に強く丈夫であるが軒下等に置いて栽培する方がよく育つ、培養土は草花的なものでよいが
温室は多少苦手のようである。
 今、露地栽培をしているが非常に元気よく育っており、花も沢山着けます。
最近、露地植えで元気にしていた物が急に枯れることが多くなっています。
原因は不明です。
○◎
白壇
(びゃくだん)[silvestrii]

球体× 花


 原産地 アルゼンチン・ツクマン州等

総合評価 100段階中 60〜85

径1cmほどの小さい物で細く小さな微弱な白刺を着け群生します。
花は濃い赤色で輝いており花径3〜5cmの大輪で非常に美しいものです。
 全黄斑入りの「
山吹」があります。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い
カルネギア属 「Carnegiea」
原産地    アリゾナ
 一属一種です。
巨大になりますが成長が大変遅く昔の誌やテレビでは1000年を超える物があり、写真やテレビの背景に出ているサボテンはこの種が多いようであの大きさになるには数百年経過していると言われていました。
最近の誌やテレビ等では樹齢約200年と言われています。
まだ、はっきりしたことは判らないのかな。
栽培は多少難しいようです。

栽培・・・冬季の温度に注意が必要で10度C以下にはしないようにしたい。また乾燥した強光線で育てる。

弁慶柱
(べんけいちゅう)[gigantea]
写真は「宇部常盤公園」のものです。

球体 花 刺


 原産地 アメリカ・アリゾナ州等

総合評価 100段階中 

灰緑色の肌に灰白色の強刺を付け巨大に育ちます。径50cm以上高さは15メートル以上になるといわれています。花は白です。
 西部劇の背景はほとんどがこの種で団扇サボテン(這団扇?)と同居しています。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い
ギムノカクタス属[Gymnocactus]
原産地   メキシコ
 全体的に小型で繊細な種で刺、球体、肌色等なんとなく品の良い種属で一部風変わりな種がある。

栽培・・・メキシコの高地に生育しているので蒸し暑さに弱い、夏の高温多湿に注意が必要であるが、比較的丈夫である。
※◆★
黒槍丸
(こくそうまる)[gielsdorfianus]

球体
 花 刺


 原産地 メキシコ・タマウリパス州

総合評価 100段階中 55〜65

白粉を帯びた綺麗な青肌で稜は疣状で刺は黒刺でなんとなく上品で繊細な感じのもので花はクリーム色で2cm。

栽培・・・
一般ギムノカクタス属の栽培でよい
※◆★
白狼玉
(はくろうぎょく)[beguinii]

球体
 花 刺


 原産地 メキシコ・コアウイラ州等

総合評価 100段階中 55〜65

なんといっても刺に特徴がありガラスのような半透明の刺を密集し、豊かな綿毛をつけ繊細な美しさがあり花は中筋のある薄いピンク。

栽培・・・一般ギムノカクタス属の栽培でよい
※◆★
美針玉
(びしんぎょく)[mandragora]

球体 花 刺


 原産地 メキシコ・コアウイラ州等

総合評価 100段階中 55〜65

別名を「こけし玉」
という名がついており、地下の根は蕪状でその上に細い茎がありその上に本体がある特殊な姿をしている。
花は白でピンクの中筋がある。

栽培・・・一般ギムノカクタス属の栽培でよいがより多湿に弱く成長は非常に遅く低温時の土の多湿には特に注意が必要、かなり栽培に注意が必要
※◆★
仙境
(せんきょう)[saueri]

球体 花× 刺


 原産地 メキシコ・タマウリパス州

総合評価 100段階中 50〜60

黒と白の細い刺をつけ頂上に綿毛がある。花は白で小さく目立たない
肌色は黒槍丸に少し似ていて緑である。

栽培・・・一般ギムノカクタス属の栽培でよい
※◆★
天照丸
(てんしょうまる)[conathelos]

球体 花 刺

 コリファンタ属

総合評価 100段階中 55〜60

大きな疣状の稜で中刺はあめ色、側刺は白で弱いもの、花はピンクで中筋

栽培・・・一般ギムノカクタス属の栽培でよい
※★
紅梅殿
(こうばいでん)[horripilus]

球体
 花 刺


 原産地 メキシコ・イダルゴ州

総合評価 100段階中 55〜60

コリファンタ属
先端が針状の赤黒の中刺と白の側刺が美しいもので花はピンクです。

栽培・・・一般ギムノカクタス属の栽培でよい
ギムノカリキュウム属[Gyamnocalycium]
原産地    南米(アルゼンチン、ボリビア、パラグアイ等)
 マミラリア属と並び大家族です。
 日本人好みの渋い属でこの種だけを集めている趣味家もいるようです。
球体が渋いので
斑入りは大変綺麗なものが多く興味をそそりますし、ぜひ持ちたい種類も多数あります。
また、姿がよく似ているものが多く「怪竜丸」「バッテリ」「守殿玉」「鳳頭」「龍頭」「瑞昌玉」はよく似ているし、「海王丸」類についても同様であり、あまり普及していない物の中にも似ているものがある。
種類が多く刺の強い物、肌色が魅力の物、花が綺麗な物とそれぞれに観賞価値が高い物が多数あります。
日本人好みといいましたが、私的には万人に好まれる属と思っています。

栽培・・・一部の種を除いて大部分は栽培が容易であるが、ほとんどの種は強光線を好まない。
温室では遮光さえ気をつければ問題なく順調に育ち立派な標本にできるので育て概があります。
大多数の業者、趣味家、誌等でも栽培は容易とされているが、私的にはそうでないと感じています。
特に、天平丸、光淋玉、瑞昌玉、ラゴネシー、類は頂部が木質化することがよくあり成長阻害、腐敗につながっていますし、また、成長が大変遅く長期間順調に育てることが出来ない。
どのような栽培法法が適しているのか判断しかねています。
今思っていることは空気中の多湿、高温が適していると思っていますが、検証していないので何とも言えません。
栽培法法が合えば成長も早く綺麗な苗に育ってくれるでしょう。
 培養土は肥料分を抑えた草花に順じるくらいに考えてよいと思います。
○◎
海王丸
(かいおうまる)[denudatum var.paraguayensis]

球体
 花 刺


原産地 アルゼンチン

総合評価 100段階中 65〜75

 この種属の代表種の一つで人気があります。
選別育成が盛んな種で主に刺の良し悪しで販売価格等に差が出ています。
 また、斑入りも高価に取引されているようですが
刺の立派なものは純粋種かどうか疑われます。(個人の感想ですが他の種属を含め、選別種や個人名が付いているものが特に心配します。)
 肌は濃い緑色で扁平に育ち、白い曲がった刺(細いものから強大な物まで)をだして、体に密着します。
 
「海王丸」は蛇竜丸の変種で他に「天王丸」があります。
現在はどう見ても「海王丸」とは思えないものも「海王丸」として販売されていますし、純粋な「海王丸」はないかも知れません。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い

光琳玉
(こうりんぎょく)[cardenasianum]

球体
 花 刺


原産地 ボリビア南部

総合評価 100段階中 75〜87

 この属の代表種の一つです。
この種も海王丸と同様に選別育成が盛んで刺の優劣で種の値打ちが決められています。
 肌色はくすんだ緑色で3〜4センチの強大で曲がったあめ色の刺を出し観賞価値が高く人気があります。花は淡紅色で底は濃くなる。

栽培・・・保水と排水の良い培養土に柔らかい豊富な光線で育てるが同属の他の種より強光線でないと刺が出ないがそれでも遮光しないと順調には育たない。

天平丸(てんぺいまる)[spegazzinii]

球体
 花 刺


原産地 アルゼンチン・カタマルカ州

総合評価 100段階中 80〜90

 体色は白粉を帯びた灰緑色で球形に育ち、太い針状の赤褐色の彎曲した刺を整然と出し肌に密着したり、離れたり個体差があり光淋玉とならんで人気がある種です。
 この種も選別育成が盛んに行われており交配雑種も天平丸として販売されています。

栽培・・・光淋玉と同様だが栽培にはより注意が必要。
○◎▲◆
緋牡丹錦
(ひぼたんにしき)[mihanovichii]
「瑞雲丸」か「牡丹玉」又は両種の交配で作出されたと思われるが、現在はいろんな「緋牡丹錦」が作出されどの種の交配で出来たのか不明と思われます。
日本では昔から「瑞雲丸」と「牡丹玉」が混乱している状況であるので作出過程はあまり考える必要はないかも知れない。
タイプ別
黄斑緋牡丹錦
ピンク緋牡丹錦

球体 花

総合評価 100段階中 70〜92

 
瑞雲丸の斑入りで全サボテンの中でも斑入りとしては最高のもので良い斑入りはいまだに高価で取引がされています。
 
栽培には少々手がいるようで、多くは接木により栽培されています。
原種の瑞雲丸は業者のカタログ等にもほとんど掲載されていなく入手困難となっています。
 瑞雲丸は扁平に育ち、稜は薄く鋭く切れ込み、刺は弱く短く褐色で、肌は暗紅紫で横縞をつけてそれ自体で美しいものですが、この肌に赤、黄色、オレンジ、紫、黒の斑が入りいろんなタイプが出て観賞価値の高いものです。
花は薄いピンクの花径5cmです。花の色は球体と同様に固体差がありいろいろあるようです。

栽培・・・保水と排水の良い培養土に柔らかい光線(弱光線)で育てる。
牡丹類
「瑞雲丸」「牡丹玉」「祥雲丸」等は全サボテンの中でも弱光線での栽培が一番適していると言える。
瑞雲丸、牡丹玉は根が弱いので拗らせることが多く、一旦拗らせると回復が難しくなるので注意、実生している中で感じていることがあります。
【径3〜4cm】になった「緋牡丹錦」ですが、かなり遮光した場所で一年中土の多湿になる環境に置いているものが根腐れもせず元気に育っています。
反対に根腐れを注意して水加減を厳しくしたものは元気がなくなり消滅しそうになっています。
栽培方法が良く判らなくなっています。
○◎
瑞雲丸(ずいうんまる)[mihanovichii]

球体 花 刺

 原産地 パラグアイ

総合評価 100段階中 40〜60

上記、「緋牡丹錦」の原種で肌色は暗紅紫です。
この種は日本では純粋なものがあるかは判らない状態で変種の「牡丹玉」との交配雑種が「瑞雲丸」「牡丹玉」として販売されているようです。
「龍胆寺 雄」氏の「原色シャボテン多肉植物大図鑑」では、稜はまるみをおびた鈍形で、紅味の少ない灰色がかった褐緑色に褐色の段々模様の縞があり、花はわずかに弁端に褐色の陰影をもった半透明の黄緑とある。


栽培・・・保水と排水の良い培養土に柔らかい光線(弱光線)で育てる。
○◎
牡丹玉
(ぼたんぎょく)[mihanovichii var.friedrichii]

球体 花 刺×

総合評価 100段階中 40〜60 

 
瑞雲丸の変種でよく似て区別がつかないが花は純粋な淡紅色。
緋牡丹錦はこの種の斑入りと言うことも記載されていてどちらが本当かよくわからないが
「瑞雲丸」×「牡丹玉」の可能性が高いと思われる。
縞牡丹玉、黒牡丹玉、緑牡丹玉等が記載されているが詳細は不明

栽培・・・保水と排水の良い培養土に柔らかい光線(弱光線)で育てる。

祥雲丸
(しょううんまる)[mihanovichii var.stenogonum]

球体 花 刺×

総合評価 100段階中 40〜60 

 瑞雲丸の変種で緑牡丹玉と区別がつかないくらいよく似ている。
この3種は混乱しており、その種に似た姿のものがそれぞれの名前で販売されておりここまで混乱すると
瑞雲丸、牡丹玉、祥雲丸は日本では区別する必要はないと思っています。

栽培・・・保水と排水の良い培養土に柔らかい光線(弱光線)で育てる。
○◎
緋牡丹(ひぼたん)[mihanovichii]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 70〜80

「緋牡丹錦」を作出した故「渡辺 栄次」氏が「緋牡丹錦」から紅の多い物から選別して全身真っ赤な緋牡丹を作り出した物。
大変綺麗で現在はいろんな色の斑、黄色かかった赤から真紅まで沢山あります。
葉緑素がないので接木でしか育ちません。

栽培・・・保水と排水の良い培養土に柔らかい光線(弱光線)で育てる。
○◎
緋花玉(ひかだま)[baldianum]

球体 花 刺×

原産地 アルゼンチン

総合評価 100段階中 50〜65

黒緑色の肌に細かい刺を体に密着させます。花は濃い紅色で美しいもので、姿は竜頭に似ます。

栽培・・・保水と排水の良い培養土に柔らかい光線(弱光線)で育てる。
○◎
新天地
(しんてんち)[saglione]

球体
 花 刺


原産地 アルゼンチン北部

総合評価 100段階中 60〜80

 この種の代表種の一つです。
灰緑色の肌に灰白褐色の刺をつけ、径30cm以上となります。
 昔からの有名種で栽培も容易で観賞価値も高く、
特に斑入りは未だに高価です

栽培・・・保水と排水の良い培養土に柔らかい豊富な光線で育てるが多少強光線でないと刺が出ない。
○◎
多花玉
(たかだま)[multiflorum]

球体 花 刺


 原産地 アルゼンチン・コルドバ州

総合評価 100段階中 60〜70

扁平に育ち、肌は濃い緑色で稜はごつごつとした感じで長く太い針状で淡黄色の豪刺がカーブして体に沿うように出し、花は薄いピンクの花径5cmの大輪で品のある美しいものです。

栽培・・・保水と排水の良い培養土に柔らかい豊富な光線で育てるが多少強光線でないと刺が出ない。

金碧
(こんぺき)[multiflorum var.albispinum]

球体 花 刺×

総合評価 100段階中 60〜70 

 緑黄色の肌、半透明の白い刺で多花玉の変種

栽培・・・一般的な栽培方法で良い

バッテリ(春秋の壺)[vatteri]

球体 花 刺


原産地 アルゼンチン・コルドバ州

総合評価 100段階中 70〜80

 肌はくすんだ鈍緑茶色で扁平に育ち、T字の短い刺が肌に密着する。花は白
強刺、一本刺等もカタログに記載されているが区別するほどでもない。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い
○★
竜頭
(たつがしら)[quehlianum]

球体 花 刺


 原産地 アルゼンチン・コルドバ州

総合評価 100段階中 60〜70 

上記によく似た姿で区別が困難です。花は白で底が薄い赤です。

栽培・・・保水と排水の良い培養土に柔らかい光線(弱光線)で育てる。

瑞昌玉(ずいしょうぎょく)[quehlianum”curvispinum”]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 65〜70

 上記「竜頭」の変種又は改良品種で縮れた短い白い刺を肌に密着させ、肌色はくすんだ暗緑色です。稜は小さい瘤でその上に刺をつけます。
 他の種とよく似ていますので区別が難しいかも知れません。

栽培・・・保水と排水の良い培養土に柔らかい光線(弱光線)で育てる。

羅星丸
(らせいまる)[bruchii]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 50〜60

 小型種で群生し白く小さい刺を蜜につける。刺は蜘蛛の糸のような感じを受ける。
花は薄いピンク

栽培・・・一般的な栽培方法で良い

新世界
(しんせかい)[saglione]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 65〜75

 新天地とよく似る。詳細は不明

栽培・・・保水と排水の良い培養土に柔らかい豊富な光線で育てる。

天賜玉
(てんしぎょく)[pflanzii]

球体 花 刺


原産地 アルゼンチン北部〜ボリビア

総合評価 100段階中 65〜75

 黒緑のくすんだ肌色に先端が黒い灰白色の刺で新天地型です。

栽培・・・保水と排水の良い培養土に柔らかい豊富な光線で育てるがかなり強光線でないと刺が出ない。

天紫丸(てんしまる)[pflanzii var.albipulpa]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 70〜80

 学名からは上記の変種となっている。
姿は新天地とそっくりですが肌が紫を帯たもので区別できます。
花は白で中心はピンクです。径は20cmを超えます。
斑入りは紫の肌色と黄色の斑が混じり大変美しい物です。
「尾形丸」
としての名前もよく普及している。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い

黒蝶玉
(こくちょうだま)[bodenbenderianum]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 55〜65

 竜頭にすべてよく似る。斑入りの「黒蝶玉錦」は美しくほしい物の一つです。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い

モンビー玉[paraguayense cv]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 55〜65 
 交配種といわれていますが交配の種類は不明のようです。
くすんだ黄緑の肌に白で中がピンクの花をさかせます。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い

九紋竜
(くもんりゅう)(史進)(ししん)[gibbosum]

球体
 花 刺


原産地 アルゼンチン南部

総合評価 100段階中 55〜65

 くすんだ緑の肌、数多くの直刺を放射状に出す
斑入りを「
史進」という。

栽培・・・保水と排水の良い培養土に柔らかい豊富な光線で育てるが多少強光線でないと刺が出ない。

黒菱丸(くろびしまる)[curbispinum]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 60〜70

 くすんだ緑の肌で、灰褐色の刺が体を覆う。花は白

栽培・・・一般的な栽培方法で良い

勇将丸(ゆうしょうまる)[eupleurrum]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 55〜65

 くすんだ黄色の長刺を放射状にだす刺は激しい、肌はくすんだ緑黄、花は白

栽培・・・保水と排水の良い培養土に柔らかい豊富な光線で育てる。

碧厳玉
(へきがんぎょく)[hybopleurum]

球体
 花 刺

 原産地 アルゼンチン・コルドバ州

総合評価 100段階中 70〜80

くすんだ灰緑色の肌で灰白色の太い刺を左右へ開く、姿は多花玉によく似ており、刺が強烈である。姿、花等多花玉と同じ

栽培・・・保水と排水の良い培養土に柔らかい豊富な光線で育てるがかなり強光線でないと刺が出ない。
日焼けには注意。

フェロックス[hybopleurum ferox]

球体
 花 刺


総合評価 100段階中 70〜80

 「碧厳玉」の園芸品種?特に区別しなくても良いと思いますが。

この属では豪刺をつける。色は淡黄色で肌が見えないほどに強刺をつけ花は白に底は薄いピンク

栽培・・・保水と排水の良い培養土に柔らかい豊富な光線で育てるがかなり強光線でないと刺が出ない。

フェロシオール[hyboplenrum var.ferocior]

球体
 花 刺


 原産地 アルゼンチン・コルドバ州

総合評価 100段階中 70〜80

和名「応天門」
、碧厳玉の変種で、この属一の太く長い豪刺で白褐色、

栽培・・・保水と排水の良い培養土に柔らかい豊富な光線で育てるがかなり強光線でないと刺が出ない。

純緋玉
(じゅんひだま)[oenanthemum]

球体 花 刺×


原産地 アルゼンチン

総合評価 100段階中 55〜65 

 肌はくすんだヨモギ色で花はピンク、白い刺で扁平に育つ。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い
○◎
良寛
(りょうかん)[hammerschmidii]

球体 花 刺


 原産地 ボリビア・サンセオ

総合評価 100段階中 40〜60

緑色の肌で刺は細く数が少なく寂しい、黄刺と黒刺が記載されているが全く区別しないでよいもの。
 花は薄いピンクでよく開花する。子もよく出す。

栽培・・・保水と排水の良い培養土に柔らかい光線(弱光線)で育てる。

紅蛇丸(こうだまる)[mostii]

球体 花 刺×

総合評価 100段階中 50〜60

 扁平に育ち、灰白色の刺をつけ稜は大きな疣状でごつごつした感じ、花は白で中心はピンク

栽培・・・一般的な栽培方法で良い

翠晃冠
(すいこうかん)[anisitsii]

球体 花 刺


 原産地 パラグアイ

総合評価 100段階中 55〜65

白灰の刺が放射状に出るが余りめだたない、肌は黄茶緑で花は薄いピンクこの種も斑入りが大変綺麗で全体の疣に赤、黄色と緑が混じる観賞価値の高いもの。

栽培・・・保水と排水の良い培養土に柔らかい光線(弱光線)で育てる。

ジョセンシアナム(明宝玉)(めいほうぎょく)[joossensianum]

球体 花 刺×

総合評価 100段階中 55〜65

 写真で見る限りでは翠晃冠に似ていて区別がつかない程であるが多少刺が強く大きいまた、疣も大きいような気がする。
斑入りがあり大変美しい。
上記、「翠晃冠」のシノニムとの記載あり

栽培・・・保水と排水の良い培養土に柔らかい光線(弱光線)で育てる。

勲装玉
(くんそうぎょく)[nigriareolatum]

球体 花 刺×

総合評価 100段階中 55〜65 

 くすんだ黒緑色の肌、弱い灰白色の刺で花は薄いピンク

栽培・・・一般的な栽培方法で良い

猛鷲玉(もうしゅうぎょく)[nidulans]

球体
 花 刺

総合評価 100段階中 60〜70

 肌はくすんだ緑灰で先端が少し黒い灰白色の強烈な刺が上向きにでる豪壮なもの。

栽培・・・保水と排水の良い培養土に柔らかい豊富な光線で育てるがかなり強光線でないと刺が出ない。

闘鷲玉(とうしゅうぎょく)[mazanense var.ferox]

球体
 花 刺

総合評価 100段階中 65〜75

 下記、
「魔天竜」の強刺変種で、強大な太い灰黄色の刺を上向に出し、肌はくすんだ緑灰です。

栽培・・・保水と排水の良い培養土に柔らかい豊富な光線で育てるがかなり強光線でないと刺が出ない。

魔天竜(まてんりゅう)[mazanense Bkbg]

球体
 花 刺

原産地 アルゼンチン北部

総合評価 100段階中 60〜70

 緑灰白の肌で新天地に似て刺も長太く灰褐色の刺である。

栽培・・・保水と排水の良い培養土に柔らかい豊富な光線で育てるがかなり強光線でないと刺が出ない。

鳳頭(ほうがしら)[asterium]

球体 花 刺×

総合評価 100段階中 60〜73

 くすんだ黒緑色の肌、刺は黒で極短い針状の直刺で花は白に近い薄いピンク
竜頭、守殿玉、怪竜丸等によく似ているし中間の物もあり区別が難しい。

栽培・・・保水と排水の良い培養土にかなり遮光された柔らかい光線で育てる。

凄装玉
(そうしょうぎょく?)[nigriareolatum]

球体
 花 刺

総合評価 100段階中 55〜65

 激しく長く太い強烈な刺、肌は暗茶緑です。

栽培・・・保水と排水の良い培養土に柔らかい豊富な光線で育てるがかなり強光線でないと刺が出ない。
○★
武勲丸
(ぶくんまる)[ochoterenac]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 55〜65 

 肌色は、灰緑褐色で刺は3〜6本程度で稜は多少いぼ状で切れ込みが浅く扁平状に育つ、花は白で薄く茶ピンクの色が着いている。
園芸品種が多数あり、「守殿玉」、「怪竜丸」、「ミニマム」等があり姿は守殿玉に良く似ている。

栽培・・・保水と排水の良い培養土に柔らかい豊富な光線で育てる。

怪竜丸
(かいりゅうまる)[ochoterenac “paucispinum”]

球体 花 刺

 原産地 アルゼンチン・コルドバ州

総合評価 100段階中 60〜70

肌色に特徴があり、灰緑褐色で普通3本刺をT字につける。稜は切れ込みが浅く扁平状に育つ、花は薄いピンク

栽培・・・保水と排水の良い培養土にかなり遮光された柔らかい光線で育てる。

守殿玉(しゅでんぎょく)[ochoterenac “stellatum”]

球体 花 刺


原産地 アルゼンチン・コルドバ州

総合評価 100段階中 60〜70

 怪竜丸に似るが肌は濃い褐色で稜の疣が多少ごつごつしていて刺の色が少し白く太いが区別が困難で中間的な物も多い。

栽培・・・保水と排水の良い培養土にかなり遮光された柔らかい光線で育てる。

ペンタカンサ(聖王丸)(せいおうまる)[buenekeri]

球体 花 刺×

総合評価 100段階中 45〜55

 艶のある緑の肌に1センチ程で弱い白黄色の刺をつけ、5稜でふっくらとしている。
名前が「ペンタカンサ」とあるが学名ではこの名前にはならないのでなにか釈然としない。
花は薄いピンク
ギムノは類似した種があり、カタログ等で販売していないものの中にも大変似ているものがあるのではっきりとは区別しにくい。
写真で見る限り「ホルスティー」という種とは区別つかないくらい似ているし「天王丸」にも似ている。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い

剣魔玉[castellanosii]

球体
 花 刺

総合評価 100段階中 60〜70

 
この属では豪刺をつける。
肌はくすんだ灰緑色で花は薄いピンク、白褐色の刺で5〜7本で中刺は下向きに側刺は体に沿って散開し扁平に育つ

栽培・・・保水と排水の良い培養土に柔らかい豊富な光線で育てるがかなり強光線でないと刺が出ない。

ボスジンギアヌム[castellanosii.var.bozsingianum]

球体
 花 刺

総合評価 100段階中 60〜72

 「剣魔玉」の変種
肌はくすんだ灰緑色で花は薄いピンク、白褐色の刺で5〜7本で中刺は上向きに側刺は体に沿って散開し扁平に育つ

栽培・・・保水と排水の良い培養土に柔らかい豊富な光線で育てるがかなり強光線でないと刺が出ない。
クラインジア属[Krainzia]
原産地   メキシコ
 刺が鉤状という特徴があり、花の美しいものです。
マミラリア属に似ていて「マミラリア属」で記載されている場合も多い。

栽培・・・ 「
薫晃殿」を育てただけですが、寒暑乾湿に強く実生からの成長も早く開花も早い物で多少遮光した強光線で育てると締まった良い姿になります。
ただ、軟質のサボテンですので強光線で栽培すると成長が鈍くなり大きくなりませんし冬の土の多湿には注意した方がよいと思われます。
※★
麗晃殿
(れいこうでん)[guelzowiana]

球体 花 刺

 原産地 メキシコ・ドゥランゴ州

総合評価 100段階中 70〜85

薫晃殿によく似ていますが中刺が少し赤み帯びて花は紫紅花です。

栽培・・・ 一般的な栽培方法でよい。
※★
月光殿
(げっこうでん)

球体 花 刺

総合評価 100段階中70〜85 

 薫晃殿の中刺をなくしたもので他は同じです

栽培・・・ 一般的な栽培方法でよい。

薫晃殿
(くんこうでん)[guelzowiana var.splendens]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 70〜85

 白く長い綿毛を沢山つけ球体を覆いその中から黄色の鉤刺を出します。
花は紫紅花で大変綺麗なものです。

栽培・・・ 一般的な栽培方法でよい。
クレイストカクタス属
原産地    ペルー
 細い円柱状に育ち、白の細い刺をつけるものが多く花はピンクで茎から花びらまで同じ大きさの円筒状でその中からめしべが飛び出ています。

栽培・・・強光線で多肥な培養土を用い冬季は暖かくする。比較的丈夫である。
○◎
吹雪柱
(ふぶきちゅう)[strausii]

球体 花 刺

 原産地 ボリビア

総合評価 100段階中 55〜65 

1〜3cmの白刺が球体を多い肌が見えないくらいで、円柱状に育ち美しいものです。
花は緋赤色ですが根元から花びらまで同じ大きさで花として綺麗とはいえません

栽培・・・一般的な栽培方法で良い

紅吹雪
(べにふぶき)[tupizensis]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 55〜65

 吹雪柱の刺に赤刺を混ぜた姿です。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い
ゲオヒントニア属[Geohintonia]
原産地    メキシコ
 小型種で最近発見(1992年)された物で、アズテキウム属の「ヒントニー」と同一場所に生育している物で成長が大変遅い。

栽培・・・実生から育てるのは生長が大変遅いので気長に育てることになるが、思ったより丈夫で生長が遅いのを除けば栽培が易しい。
小型種で生長が遅いので直射日光を避け、水加減(保水、排水)に注意し豊富な柔らかい光線で育てる。
◆★
メキシカーナ[mexicana]

球体 花

総合評価 100段階中 75〜85

 小型種で販売されている物は径7cm程の物が多いが、中には10cmを超える物もあり詳細は不明、肌は白粉を吹いた青緑色の極薄い稜で刺は極短く後脱落し一見すると刺がないように見える
枯渇とした味わいのある種。
花は紫紅の美しい物

栽培・・・一般的な栽培方法で良い
コピアポア属[Copiapoa]
原産地   チリー
 原産地では驚くような場所に育っているものがあります。土が全くない岩の上や割れ目、瓦礫の中で周りには草一本ありません。見るからに乾燥しているのが判ります。
 肌に特徴があり白粉を強く着けるものが多数あります。
日本の実生では原産地球に近い肌色に育てることは困難とあります。
大部分の種は肌色が白くなると思いますが、日本で実生したものはほとんどが白くなっていなく別種のようです。(カタログ等を見た限りでは)
このサイトを参考にして下さい。
Au Cactus Francophoneを参照

栽培・・・寒暑及び乾湿に強く強光線を好むが日本では
日焼けし易い。成長が遅いので培養土は保水排水をよくし肥料は少なめでよく寒さには弱くはないのですが寒い目にあわせると成長が阻害されるので冬季は暖かくします。
水は他のサボテンよりかなり厳しくするのが良く、水加減だけを考えると難物サボテンと同様でも良いかもしれない。
▲★
黒王丸
(こくおうまる)[cinerea]

球体 花 刺


 原産地 チリ・タルタル等

総合評価 100段階中 90〜98

この属の代表種で全サボテンの中でも人気があり有名なものです。

最初は球形に育ちのちに円筒状に育つ、肌に特徴があり原産地球は白粉を濃く着け下部は白粉がなくなり黒い肌色で上部は白い肌で、その白い肌に漆黒の太い針状の刺を1〜6本ずつ出し
枯渇とした肌と黒い刺が素晴らしい鑑賞価値を生み出しています。
 今回サボテン収集を始める前はコピアポア属だけを集めようかと思ったくらい魅力のある属です。
 黒い刺が素晴らしいのですが、変種として白刺がありますが気にするほどのことはなく黒い方が観賞価値は高いものです。

栽培・・・一般的な栽培方法で良いが原産地球に近い肌色に育てることは困難であり、通常のサボテンとは違った気長な栽培方法で成長をおさえると少しは原産地球の肌色に近づくのではと思います。
誌によると原産地球は径3センチに育つのに10年かかっていると記述されています。
原産地の写真を見るとそれもうなずけます。
日本での栽培方法もこのことを考えて気長に育てると、もしかすると原産地球に負けない白く枯渇とした黒王丸が出来るかもしれません。
▲★
白刺黒王丸(はくしこくおうまる)[cinerea.var.albispina]

球体 花 刺


 原産地 チリ・タルタル等

総合評価 100段階中 80〜90

黒王丸の刺が白刺の物。

詳細は不明であるが「黒王丸」との違いは刺だけのようですが情報があまりありません。
白刺黒王丸の原産地球を見たことがありませんが、「黒王丸」とはっきりした違いがあるのか興味があります。

栽培・・・黒王丸と同様
▲★
孤竜丸(こりゅうまる)[cinerea var.columna-alba]

球体 花 刺


 原産地 チリ・タルタル北部

総合評価 100段階中 90〜98

球形から円筒状に育ち、黒王丸型だが黒王丸よりも大きく育ち、肌は白粉を濃く着け、刺は薄い黄あめ色の刺で黒王丸に似た出方をする。
黒王丸との違いは新刺が薄いあめ色で稜の疣が細かい、頂部の綿毛が黄色味を帯びている。径が黒王丸より大きくなる等の違いがある。
黒王丸と同様に非常に観賞価値が高い物。

栽培・・・黒王丸と同様
▲★
逆鱗玉(丸)
(げきりんぎょく)[haseltoniana]

球体 花 刺


原産地 チリ・パポソ

総合評価 100段階中 80〜90

 黒王丸に似ていて肌及び体型は黒王丸と変わりません。刺に違いがあり、茶色の濃いものでバラバラと出ています。
 黒王丸は一本〜2本の刺が整然とでます。また刺の数が多く出るタイプも整然と刺を出します

栽培・・・黒王丸と同様
▲★
黒士冠
(こくしかん)[cinerea var.dealbata]
伊豆シャボテン公園の物で、古い輸入球(原産地球)と思われます。

球体 花 刺


原産地 チリ・カリサル・バホ

総合評価 100段階中 85〜92

 黒王丸に似るが少し細い漆黒の長い刺を出して肌は白粉を帯びた黒緑色で球体は円筒状に育ちます。。
 独特の雰囲気を出して趣味家の興味をひきます。ぜひ一本ほしいものです。
子をよく出し群生します。

栽培・・・黒王丸と同様
▲★
カリザレンシス[carrizalensis]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 85〜92

 
和名「黒閃玉」
黒士冠と全く区別がつかない、インターネットで調べても情報が少なくはっきりしないが目で見る限り同一種としか見えない。
サボテン分類のサイトでは「黒士冠」の
シノニム(同一種の別名)との記載があり、私もそうだと思います。
サボテン業者では「黒士冠」と区別して販売されているが、このようなことはサボテン業者では多々あることですが整理してほしいものです。

栽培・・・黒王丸と同様
▲★
ギガンテア[gigantea]

球体 花 刺


 原産地 チリ・パポソ

総合評価 100段階中 80〜90

孤竜丸によく似ているが刺は黄色かかったあめ色の刺で若干細い針状の短い刺を多く出す。
 肌は白粉を強く着け径20cmにも及ぶ大きさになる。花は【径2〜3cm】の黄色

栽培・・・黒王丸と同様
▲★
鬼女冠
(きじょかん)[de cpiapo]
宇部常盤公園の物ですが、原産地球ではないようです。

球体 花 刺

総合評価 100段階中 

 昔のカタログ等で原産地球を見たことがあるが、その時の印象は黒王丸を少し小さくし刺は黒い刺を激しく整然と出して黒王丸と遜色ない観賞価値があると思っていましたが最近のカタログ等では昔の面影がないようなものが販売されています。

栽培・・・黒王丸と同様

アウレスピナ[aureispina]

球体 花 刺


 原産地 チリ

総合評価 100段階中 75〜85

肌は白粉を帯びた黄緑で薄いあめ色の刺を多数つけます。
原産地球は黒王丸程ではありませんが肌色が白くなると思います。

栽培・・・一般的な栽培方法で良いが日焼けに弱い

舞竜丸(ぶりゅうまる)[bridgesii]

球体 花 刺

総合評価 100段階中60〜70 

 灰褐色の長い刺を出し、肌色は少し白粉を帯びた黄緑で、稜ははっきりと切れ込んでいます
長く強い刺は雑然と出ている感じです

栽培・・・一般的な栽培方法で良い

雷血丸
(らいけつまる)[krainziana]

球体 花 刺


原産地 チリ・タルタル北部

総合評価 100段階中65〜75 

 長く白い細刺が体を覆いネオポルテリア属を思わせます。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い

銅雷丸
(どらまる)[echinoides dura]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 

 灰緑の肌に少し白粉を吹く、生長点は綿毛を出し小型種で群生する。刺は茶色でのちに灰褐色で3cm程、花は黄色であまり目立たない。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い
▲★
松風玉(丸)
(しょうふうぎょく)[montana]

球体 花 刺

原産地 チリ北部

総合評価 100段階中 

小型で群生、肌は灰緑色で原産地球の写真を見ると白粉をつけているように見える。
刺は細い黒色で3〜5本程、花は多少薄い黄色


栽培・・・一般的な栽培方法で良い
▲★
秋霜玉(しゅうそうぎょく)[maontana"glandiflora"]

球体 花 刺


原産地 チリ北部

総合評価 100段階中 40〜60

  
学名から見ると「松風玉 montana」の園芸品種になっている。
「松風丸」はくすんだ黄緑色の肌に針状の茶黒の刺をつける。
原産地球は多少白粉を帯びているがこの「秋霜玉」がどのような姿形になるのか不明でこれからの成長を見ての判断となります。


栽培・・・一般的な栽培方法で良い
▲★
冥王丸
(めいおうまる)[calderana]

球体 花 刺

総合評価 100段階中75〜85 

原産地球は灰緑の肌に白粉をつけ全体的には黄色に少し青味かかった肌となっている。刺はアメ色の直刺を8〜10本程度出す。
国内実生球は緑灰色の肌で原産地球とは趣が異なる


栽培・・・一般的な栽培方法で良い
▲★
鬼神竜
(きじんりゅう)[longistaminea]

球体 花 刺

総合評価 100段階中75〜85 

原産地球は黄緑の肌に白粉をつけ全体的には黄白色の肌となっている。刺は黒アメ色の直刺を4本程度出し後退色して灰色となる。
国内実生球は緑黄灰色の肌で少し白粉を帯たつや消しとなるが原産地球には遠く及ばない。


栽培・・・一般的な栽培方法で良い
▲★
ルペストリス[rupeestris]

球体 花 刺

総合評価 100段階中75〜85 

原産地球は緑黄の肌に白粉をつけ全体的には灰緑白色の肌となっている。刺は灰白色色の太い直刺を10本程度出す。
国内実生球は緑黄灰色の肌で少し白粉を帯つや消しとなるが原産地球には遠く及ばない。


栽培・・・一般的な栽培方法で良い
▲★
インブリカータ[imbricata]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 65〜75

 稜は疣状で太い黒あめ色の強刺をつけ、肌はくすんだ緑色で少し白粉を帯びています
この写真のものは内地実生球で原産地球とはかなり姿が違います。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い
▲★
ワーゲンネッティ[wagenknechtii]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 

 
情報が乏しく詳細は不明ですが、40年以上前の本には大型に育ち、疣も大きく、刺も強大で豪壮な物、刺の色は濃いこげ茶色との記載があります。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い
▲★
アリトコスタータ[alticostata]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 75〜85

 
和名「阿羅々仙人」
この種は「日本カクタス企画社」の「原色サボテン事典」で見たものしかなく情報が少ないので詳細は不明です。
また、写真は原産地球ではないと思われますので原産地球はこの姿とはかなり相違があると思います。

栽培・・・一般的な栽培方法で良い
▲★
マレッティアーナ[malletiana]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 80〜90

多肉植物データーベースの情報では、
和名は「豪槍丸」となっています。
この種の情報もほとんどなく詳細は不明です。
原産地球とはかなり相違した姿だと思いますが、これはこれで観賞価値は充分にあります。


栽培・・・一般的な栽培方法で良い
コリファンタ属[Coryphantha]
原産地   メキシコ
 大きな疣が特徴の属で刺、肌、花等すべてを備えた属で魅力ある種が多数あります。

栽培・・・
高山性の性質を持っている種が多いので栽培には排水保水の良い培養土を使用し夏の蒸し暑さ及び多湿を常に避け豊富な光線で栽培をするが日本では紫外線不足があるので作りにくい種である。
紫外線不足が記述されているが、空気中の湿度が高いときに直射日光を当てると日焼けを起こすようで、日焼けを防ぐため遮光した場所で水加減に注意しての栽培となる。
この属の代表種である
象牙丸類は栽培は容易である。

巨像丸
(きょぞうまる)[andreae]

球体 花 刺


 原産地 メキシコ・ペラクルス州

総合評価 100段階中60〜70 

象牙丸によく似ており、刺座には豊富な綿毛を持ち、刺は白で象牙丸よりは弱く花は黄色です。肌色は濃い緑で稜は粒疣状です。

栽培・・・象牙丸と同様で良いが少し多湿に注意する

天司丸
(てんしまる)[bumamma]

球体 花 刺


 原産地 メキシコ・モレロス州等

総合評価 100段階中 60〜70

象牙丸、巨像丸と同じ姿、刺等も同様、花は黄色で花径6cm

栽培・・・象牙丸と同様で良いが少し多湿に注意する

大天司丸
(だいてんしまる)[bumamma magnifica]

球体 花 刺

総合評価 100段階中60〜70 

 天司丸の大型種で径20cm以上になるが疣は少し小さいようです。

栽培・・・象牙丸と同様で良いが少し多湿に注意する
○◎
象牙丸(ぞうげまる)[elephantidens]

球体 花 刺


原産地 メキシコ・ミチョアカン州

総合評価 100段階中 70〜85

 この属の代表種で選別育成が盛んに行われています。
径15〜20cm前後で肌は濃い緑色で疣は大きく太く白い刺をつけ花は大輪のピンクで中筋があります。
 子もよく出しますが単頭で育てた方が観賞価値は高いようです。

栽培・・・この属では栽培が容易な種であり、寒暑乾湿、土の多湿に強いので排水保水の良い培養土で栽培すれば特段問題はない。
露地栽培では冬に体力を消耗し成長があまり望めない、最低温度が「0度」くらいであれば被害が少なく露地でも成長は望める。
○◎
グリーンウッデイ[greenwoodeii]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 60〜75

 象牙丸をすべて小さくした姿で刺は白刺で肌色は濃い緑、花は黄色で中心は赤、比較的小型種でよく子を吹く。
頂付近はアレオーレ、疣の間に綿毛がでる。

栽培・・・象牙丸と同様で良いが少し多湿に注意する
※★
楊貴妃
(ようきひ)[erecta]

球体 花 刺


 原産地 メキシコ・イダルゴ州

総合評価 100段階中 60〜70

径10cm程で細い針状の赤と白の混じった刺を小さい疣に着け、群生する。花は薄いピンク

栽培・・・一般的な栽培方法で良い

黒像丸
(こくぞうまる)[maiz-tablasenisi]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 60〜70

 大きな三角錘の疣が上向きに出ます。肌は緑黒で弱い白刺で花は黄色です。

栽培・・・象牙丸と同様で良いが少し多湿に注意する
▲★
大祥冠(たいしょうかん)[poselgeriana]

球体
 花 刺


原産地 メキシコ・コアウイラ州

総合評価 100段階中 70〜80

 サボテン誌によると10cm前後の大きさとある。
白粉帯びたようなくすんだ暗緑色の肌で、疣は大きくその疣から白に黒が混じった太く強大な中刺をまっすぐに出し、強大な側刺は真横に広がってこの属の中では豪壮な姿をしているものです。
 花は淡い黄色で底がピンク色です。

栽培・・・一般的な栽培方法で良いが、かなり土の多湿に注意する。
実際に栽培してみるとかなり栽培が困難で、根腐れ、日焼けに弱くマトモに生長させるのが難しい、温室での栽培を経験していないので不明であるが、業者は一般的には蒸かし作りをして綺麗な苗に育てているので空気中の多湿は良いと思われるので栽培の参考になると思います。
※★
竜角丸
(りゅうかくまる)[poselgeriana var.valida]

球体
 花 刺

総合評価 100段階中 70〜80

 大祥冠の変種でよく似ているが径15cmと大型に育つ。
「大祥冠」と区別しにくいが刺が少し黒味が多いようです。

栽培・・・一般的な栽培方法で良いが、かなり多湿に注意する。

金環飾
(きんかんしょく)[pallida]
球体 花 刺

総合評価 100段階中 60〜70

 径12cm前後、肌は濃い緑、黄褐色の刺を蜜につける。花は黄色
大きくなると「獅子奮迅」によく似てくる。

栽培・・・象牙丸と同様で良いが少し多湿に注意する
○◎
千早丸
(ちはやまる)[palmeri]

球体 花 刺


 原産地 メキシコ・サカテカス州等

総合評価 100段階中 60〜70

黄色の側刺で肌に沿い中刺は針状で最初は黒くのち退色し白くなります。。花は黄色

栽培・・・象牙丸と同様で良いが少し多湿に注意する

麗陽丸
(れいようまる)[recurvata]
球体 花 刺

総合評価 100段階中 65〜75

 径15〜20cm程で群生する。
黄褐色の太く短い刺を密集させ球体を覆う美しい種です。球状に育ち群生します。
花は黄色

栽培・・・一般的な栽培方法で良いが多少難しいので他の種に比べるとかなり栽培に注意が必要

精美丸
(せいびまる)[werdermannii]

球体 花 刺


 原産地 メキシコ・コアウイラ州等

総合評価 100段階中 65〜75

白に黒が少し混じった刺を蜜につけ短円筒状に育ち花は黄色で底は赤

栽培・・・象牙丸と同様で良いが少し多湿に注意する

獅子奮迅(ししふんじん)[cornifera]

球体 花 刺

総合評価 100段階中 60〜70

 肌は濃い緑、疣状の稜で先端が茶色で根元が白の刺で生長点付近は豊かな綿毛で覆われる。花は黄色

栽培・・・象牙丸と同様で良いが少し多湿に注意する
※◆★
熱砂丸(ねっさまる)[pseudoechinus]

球体
 花 刺

 原産地 メキシコ・コアウイラ州等

総合評価 100段階中 60〜70

赤茶の刺を多く出し肌を覆います。花は小さいピンクで美しいです。

栽培・・・一般的な栽培方法で良いがかなり栽培困難の種である。
シポセレウス属[Cipocereus]
原産地 ブラジル?
詳細は不明だが冬季はかなり暖かくしたほうが良い

ブラディ[bradei]

球体 花 刺×

総合評価 100段階中 40〜55

 肌色は白粉を帯びた青緑で美しい、稜は10程で浅く切れこむが丸い稜で、茶色の弱く短い刺をつける。

栽培・・・一般の球形サボテンに比べると暑に強いが冬季の低温には注意が必要、「0度」以下にすると消滅の危機となる。

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